FC2ブログ
HOME   »  性犯罪被害防止
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
私自身のことです。


先日、市民検診を受けました。
色んな検査が受けられるので、一カ所で済ませられればと思い、子宮がん検診以外のほとんどを、ある医療機関で受けることにしました。

ここまでは、よくある話。

胃がおかしいな、との自覚があったので、人生初の胃カメラをやることにします。
それに意識が集中していたというのもあったのでしょう…
ついでに乳がん検診もやろう、と思い立ち、視触診とマンモグラフィーを受けることにしたのが、良くなかった。


私は5歳くらいの頃に強制わいせつの被害を受けており、その後も第二次性徴期に、胸を触られる被害に頻繁に遭っていました。
昭和50年頃です。
当時は、されていることの意味はわかりませんでしたが、強烈な嫌悪感や居心地の悪さ、ばつの悪さがありました。
成長してから、そのことの意味を知り、自己否定が始まりました…



ですが、検診に行った時、私はそのことをうっかり、忘れていたのです。

嫌なことを忘れようとする心の防衛機能が、人間には備わっていますよね。
そのおかげで、忘れていられるときが多いのですが、何かのきっかけで突然過去の忌まわしい記憶が噴出する。
予測は出来ません。
匂いが引き金になることもあれば、音や誰かの声などが引き金になることもあります。
こればかりは、予防が出来ないのです……


その日、医療機関で胃カメラを受け、
「しんどい検査」と言われていたのにさして苦しい思いもせずに、胃カメラを乗り越えた私は、
看護師さん付き添いのもとで男性医師から視触診を受けました。

…まあ、嫌でしたけど、女性の看護師さんが同席していますから、さほど抵抗はありませんでした。
胃カメラをクリアしたことで、何か強くなれたみたいに思ったのかもしれません。


ところが。

マンモグラフィーを撮る段になって、事件は起きました。


マンモは、男性の撮影技師と、撮影室で二人きりでした。
上半身裸になりますが、貸して頂いたのは粗末な使い回しの、タオルで出来たケープ一枚。
前でどんなに引っ張って合わせても、胸が見えてしまいます。

検査で写真を撮るのだから、恥ずかしいなんて言っていられない。

そう思い、「こんなの何でもない」風を装うことにしました。
下手に恥ずかしがる方が嫌らしい、と自分に言って聞かせました……


ですが、マンモグラフィーを一度でも撮ったことのある方なら分かるでしょうが、撮影技師との距離は、ほぼゼロに近いのです。
裸の乳房を、横やうしろにピッタリ寄り添った技師が何度も触り、潰します。
男性技師の身体が後ろから密着して、私を機械の方へ押します…
その状態で、向きがよくない、足の位置はもっとこう、と腰や肩を何度も触られます。
力を抜いて、と肩から腰へ撫で回されて、段々と気分が悪くなって来ました。
潰される乳房の痛みについての悪評は聞いていましたが、違う痛みで心が折れそうになりました……


かつて、何度も出合った痴漢たち。

幼い私を、性的な目で見ながら、
しかしそれを、私に気付かれないようにしながら、
巧妙に触り、撫で回した男たち。
ある男は検査だと言って、ある男はブラジャーを買ってあげるから、と唆し。
ある男は電車の中で、ある男は図書館の中で「ここは図書館だから、大きな声を出してはいけないんだよ」と言って。
ある男は、正真正銘の医師でありながら、看護師の立ち会い無しに、私の性器を弄びました。
私は泣きそうになりながら、触られるのをじっと耐えていたのです。


それを急激に思い出したのは、
撮影技師の鼻息が荒くなって、頬に当たった時でした。

同じでした…



嫌らしいことなんて考えていないよ、という態度で、そういう顔で、幼い私に嫌な思いを強いた痴漢も、同じように私の身体や顔に、鼻息を吹きかけました……


検査なんだし。
もうこんなオバちゃんなんだし。
誰も、私に性的な感情をもって接したりしないだろう、そう思っていた自分が甘かった、と瞬間的に思いましたが、身体が動きません。
目は見えているし、耳は聞こえています。
きちんと受け答えもしているのですが、
何もかもが、遠く離れたところで起きているように、変に反響して聞こえ、ぼんやりとしか、とらえられなくなるのです……
私は、それなのに軽く愛想笑いまでしていました。



帰宅して、泣きました。
惨めで惨めで、しゃくり上げていたら、過呼吸を併発しました。

何が悲しかったといって、一番は、
「マンモグラフィーがどういう撮り方をするのかよく調べもせずに、あの病院を選んだ自分」を反射的に責めてしまったこと。

女性の医師や技師がいて、プライバシーに完全配慮してくれるような病院も、あったのです。
でも、それを調べることを、なぜか怠ってしまった。
だから、「自分は馬鹿だ」と反射的に自分を責めたのです…、嫌な思いを強いた相手ではなく。




犯罪被害に遭ったとき、被害者はもうどうしようもなく「自分が悪かったんだ」と思うものです。
もっとこうすれば良かったのに、どうして相手の思うがままになってしまったのか。
なぜか加害者ではなく、自分を呪います。
誰かに相談すると、その相手からも同じように言われます。
今回もそうでした。「どうして女性の技師の居る病院をあらかじめ選ばなかったの、下調べしなかったあんたが悪いよ」と。
そして、自分を責めて凹んで、何も上手く出来なくなる。

正直、今回の出来事でも、私は半月ばかり落ち込んで過ごしました。
一体、どのくらい時間をかければ浮き上がれるのか…いつも分かりません。



しかし、本当に「馬鹿なのはわたし」「悪いのは自分」なのでしょうか?


検査に関しては、百歩譲って仕方がないとしましょう…(それにしたって、被害体験さえなかったら、と思います)
ですが、幼い子どもに対するわいせつ行為は、「被害に遭った子どもの責任」では有り得ません。
被害児童が、もしもそう感じているとしたら、周囲の大人、親や教員が十分なサポートやケアに失敗しているということです。
その児童は、成長して被害の意味を知ったとき、二重三重に衝撃を受けます。
そして、私のようになってしまうのです……



検査や医療であれば、多少の恥ずかしさ、惨めさは我慢出来る。
そう思えるのが「健康な精神状態」です。

しかし
幼少時に、性的被害に遭っている人は、その記憶のために「健康な精神状態」を保つのが困難になり、
同じような被害に巻き込まれやすくなってしまう。

被害に遭っているのだから、用心深くなるんじゃないですか?と思うかも知れませんが
かならずしもそうではありません。

なぜなら、
被害に遭っている最中には、自分の中で「乖離」が起きるからです。
「こんなことなんでもない、これは私の身に起きたことじゃない」と思うことで、嫌悪感や苦しみを逃そうとするので、まるで自分から魂が抜け出して、別のところから加害者と被害に遭っている女の子を見ているような感情になるのです。
そのため、次に同じような状況に巻き込まれそうになっても、事前に予測が出来ないのです。
状況判断が出来なくなってしまうのです。

50歳になっても、これですからね………


強制わいせつの記憶だけでも、
人の人生を傷つけ揺るがせる、凶悪な芽になり得ます。
「自分が悪かったんだ」と思って内側に崩れて行く子どもと、
「誰も彼もが悪いんだ」と他人を無差別に憎むようになる子どもがいます。
どちらにせよ、被害は甚大です。
そして、子どもたちのそういう思いに、身近な大人たちは気が付きません………


どうか、こんな思いを抱える子どもを、増やさないで下さい。
そのために、まず
立件出来ないような小さな行為でも、
性に関する被害は、被害児童にとって人生を狂わせる事件になりうる、ということを改めて認識して下さい。





結局、その時のマンモグラフィーは撮影状態が良くなく、
撮り直しになりました。

ですが、もう二度とその病院でお世話になるつもりはありませんでしたので、ネットで必死に「女性医師/女性撮影技師」の常勤している医療機関を探しました。

(最初からそうしていれば良かったのですが… 馬鹿な自分!とまた己を罵ってしまうこの惨めさ!)


入念に選んだ次の病院では、先に選んだ病院とは比べ物にならない良い待遇を受けました。
婦人科検診は女性特有です。
入口から男性入室禁止になっています。

問診票に、もう、包み隠さず書きました。

幼少時に性被害体験があるので、男性医師が精神的に受け付けられません
女性医師、女性スタッフの対応をお願いします
……と。

ここで恥ずかしがらなくて良かった、と思います。

その病院では、スタッフの話声、ドアの開閉、着替え、そして検査そのものについても
丁寧な配慮を受けることが出来ました。

粗末なタオルのケープ一枚をポイと投げて寄越すようなことはなく
完全にプライバシーの保てる使い切りの検査着が手渡されました。
マンモグラフィーに痛みが伴うことについて、何度も重ねての説明と、痛くてごめんなさい、との言葉。
検査だから恥ずかしがったりしないで、などという言葉を口に出す人はいませんでした。

検査だろうと、治療だろうと、
胸や性器を他人が見たり触ったりするのは、避けたいもの……そういう心理を、ちゃんと汲んで下さっていました。

「ああ、私は間違っていなかった」と思えました。




「そこまで配慮が必要?」と呆れる人が(女性でも)いることは、
本当に残念な事実です。

ですが、被害体験者というのは、「プライバシーに配慮してもらうこと」が、通常の何倍も必要なのです

こんな私みたいなオバちゃんだってそうなんですから、
小学生女児や女子学生だったら、もっとそうですよ。

「病気であれ、検査であれ」、どんな状態であっても、
もっと言えば、子どもだろうが、オバちゃんだろうがおばあちゃんだろうが、
幾つであっても「プライバシー」というのは尊重されるべきものです。
そうされる権利を、年齢に関係なく、私たちみんなが持っている。
被害体験者はとくに、そうでなければ過去の体験からは逃れられないのです。


どうか、この記事を読んだすべての方が、
その事実を胸に留めて下さいますように。

被害体験者が安心して生きられる世の中に、なりますように………



※ この記事内では、女性のプライバシーが尊重されるべき、と女性限定のような印象の記述が多いですが、男性に関しても同じことが言えます。男女の区別、年齢に関係なく、すべての人にとって、口・胸・性器は「プライベート」なもの。その配慮がない言動がある場合は、誰もがそれを拒否しても良い、それが個人の人権の尊重である、という認識を、もっと広めて欲しいと思っています。


スポンサーサイト



熊本地震からもうじき一ヶ月経ちます。
未だに大勢の方々が避難生活をされています。
何も出来ないことに苛立ちながら、ふと、被災地での性犯罪のニュースに目が止まりました。

阪神淡路大震災のときも、東日本大震災のときも、同様の状況が報告されましたが、一般のニュースにはあまり取り上げられなかったことを記憶しています。

阪神淡路大震災後に、友人が始めた「子どものための防災」に関わって、初めて、『災害時に、さらに性犯罪が起きていた』をいうことを知り、愕然としました。


今回、熊本でも同様の事態が報告されていますが、それに対する取り組みを見ていて、「あれ?」と思ったことを書いてみます。


*********

熊本での災害時性犯罪防止の取り組み、に関する記事
http://youpouch.com/2016/05/09/353318/

熊本市男女共同参画センター「はあもにい」によれば、
地震などの大規模災害における避難所や避難先では、
困っている女性や子どもを狙った性被害・性暴力DVなどが増加するのだそう。

「はあもにい」ではこのような被害を防ぐべく、
各所と連携して啓発チラシを作成。
「ぜひシェアをお願いします!」と同団体のFacebookアカウントにて呼び掛けています。


この活動自体は、必要なことではあります。
ですが、何かおかしくないですか……??

これは痴漢の被害防止なんかにも言えるのだけれど
本来、性犯罪は、「被害者が『自衛するべきもの』ではない」はずです。

加害者になりうる男性たち自身が、
同性に対して警鐘を鳴らすべきことなのではありませんか?



現実に、加害者は男が圧倒的に多いです。
男性の皆さんは、男性が加害者であるケースが圧倒的に多いことを自覚してください。

ときたま、
「男だというだけの理由で疑われるのは心外だ」なんて、
見当違いの文句を言ってる男性がおられますが、
その文句は「同性の、加害者である男性に向けて欲しい」のです。

被害を申告した側に「男だというだけで疑うなんて」と憤るような、
稚拙なまねはしないで欲しいのです。




痴漢被害や子どもの性犯罪被害、
こういう災害時性被害など、ことあるごとに
まず被害を受けそうな女性側に対して、「気をつけて」と言う傾向にありすぎます。

このニュースの啓発ポスターも、「災害時には、……性犯罪が起きます」と、断定していますよね。ですが、その言葉の意味は
「だから女性は気をつけて、みんなで女性が被害を受けないように見守って」…ということです。

なぜ、「加害行為を止めなさい!」という警告ではないのでしょう?

何で「身を守るようにして」と被害者側に勧めるのでしょう?

それが解せません。おかしいです。

今まで、これを普通に思って来た人は、
あなたのその感覚こそが「鈍っている」ことを自覚すべきだと思います。


「狙われないようにしましょう」とか
「こうしているから危ない」とか、
まるで、被害を受ける側が、100%以上の努力をしないことが犯罪を招いている、と言っているような……
そんなの、おかしいと思いませんか?



なぜ被害者側に幾ばくかでも責任があると思ってしまうのでしょう……

なぜ、加害行為を糾弾するより以前に、
被害者の落ち度を失くすようにしよう、という意識が働くのでしょう。

それが「おかしいことだ」と気がつかないと、
この問題には進展がないと感じます。



そもそも、この手の犯罪に、
損失割合という、自動車事故などに適用される考え方は通用しません。
被害者にも落ち度があった、と感じるとしたら、
その感覚はおかしいのです。
これについては、加害者側の意識調査をした研究結果がある程度出ています。以前にもブログで書いたことがありますが、加害者500人余に対する調査を経て、そのように判断した研究者が何人もおられます。
加害者は、被害者がこうだったから、こうしたから、だから自分は加害行為に及んだ、という理屈では行動していません。
被害者の服装や、仕草や見た目、行動範囲や時間帯など、そういう要素は加害の理由にはなりません。


それなのに、
「女だから、若いから(子どもだから)、見た目が良いから、被害を受けることを覚悟しなさい」
今の犯罪被害防止には、そういう意識が水面下で働いています……
無意識の領域で、多くの人がその感覚を共有している状態です。

しかしこれは、ひっくり返せば
「男とは加害するものだ、ということを覚悟しなさい」ということと同義。
「男だからという理由で疑われるのはおかしい」と怒っている男性諸氏は、それに気がついているのでしょうか。




この場合、「悪いのは誰か」?

それは、『加害行為をする一部の男性』ですね。


一緒にされたくない、と思うなら、
そもそも、男性たち自身が、同じ男性同士で
「そういうことをするな!」と、
相互に意識啓発するべきですよね、
女性や子ども側に「気をつけろ」という前に!


この問題の最大の難点は、
男性が、
男性たち自身で、
自分たちの見ていない、見えていない問題を「考えようとしない」ところにあるのです。

男性なのだったら、
同性の加害行為を食い止める、
そのために身近な男性同士で見張り合う、そのくらいしたらどうなのでしょう?

男同士で性犯罪許すまじ、と、呼びかけ合う気概がなければ性犯罪は野放しなのに、
「おれは違う」
「おれはそんなことしない」
と言うだけで、それで逃げられると思ってるとしたら、かなり浅はかな態度です……
社会に対する責任をまるで果たしていません。


男性の皆さん。

男なら、
女性や子どもや男児に対する、同性の性犯罪を、厳しく嫌悪して排除してください。

「性犯罪許すまじ」というスタンスを、高く掲げてみせてください!

もっとプライドを高く持ってください!



500人以上の性犯罪加害者の証言を集めた調査論文で、「なぜ犯人はその『子』を狙ったのか」っていうのがあります。(※)

これは、10年くらい前にある婦人雑誌の特集記事に寄稿した際、書いてもらえなかった部分です。
その記事での私のコメントなんてちょびっとだからしかたないけど(笑)。



狙われやすい子の特徴はどんなのですか?って最初聞いてきたんですよ、その雑誌のライターさんが。
だからその論文から答えたんです。

狙った理由の1、2位は、その子が「おとなしそう(通報しなさそう)、弱そうに見えたから」。
ついで、「強姦・わいせつが警察沙汰にはならない程度のことだ」っていう意識が犯人にあったこと。

露出度の高い服装や、誘うような言動、そういうのは狙われたこととはほとんど関係ない、っていうのを記事には書いてほしかった。けれど、その部分はカットされました。


そもそも、あの記事を思いついた時点で、ライターさんや編集の人の頭の中にも「~~だから狙われる」っていう典型的な型ができあがっていて、(例えば服装や言動、って限定してきたことからもわかる)そういう子にならないためにはどうしたらいいか、アドバイスしてください、って言う注文でした。
けどね…

『んなもんあるわけないだろ!!!』

それが答えです。

加害者側が勝手に、「この子はおとなしそう、弱そう、通報しなさそう」って思って襲ってくるんだから、襲われた方には自分が人からそう見えているかどうかなんて(まして子どもだし)分かるわけがない。

だから、「入りやすい、見えにくい場所」を避けているのが必要最低限度の護身法です、みたいなことを答えたの。したら、そこからしか記事には書いてくれなかった……。

痴漢に遭うのも、「こいつは抵抗しなさそう」とかが雰囲気からわかるからなんでしょうね。

どっちにしても、
性犯罪に遭うのは被害者の落ち度じゃない。
加害者がそう証言してるんですよ。
(500人以上の証言中、相手の服装にムラっときたから、というのは2%以下だったそうです)

反対に、元気で暴れそうな子は狙われない、ってことになるかといえばそうじゃない。快活な子でも、体調が悪い時や何かで落ち込んでいる時、不遇にも狙われてしまうことがある。
前々から狙いをつけてた、というケースもあるから、
やっぱり「狙われないような子になるためにはどうすればいいか」なんて質問の答えはそうそうありません。
男の子だって、性犯罪に遭うんだから。


防犯防犯、って、何か事件があるたびに(その時だけ)騒ぐけど、
まず防犯対策に興味持ちはじめた人の頭の中の、
そーーーいう意識改革が先かもしれない、って思います。

子どものための防犯特集記事もね……
10年前から内容ほとんど変わってないですよ。
手口のほうはどんどん新しく多様になっているのに、守りの方法も、守りの理論もまるで進歩が無いです。

一体、本気で子どもたちを守ろうと言う気持ちが有るんでしょうか…
社会全体に?

残念ながら、社会全体の傾向は上のような印象です。
せめて、ご自分のお子さんだけは守って上げて欲しい、と思うばかりです。


(※)性犯罪を起こした加害者553名(少年12歳〜成人70歳まで)に対して被害者(12歳未満〜30歳以上)の選定理由を尋ねた調査。〔目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授(元科警研防犯少年部付主任研究官)・内山絢子氏/性犯罪被害の実態(3)——性犯罪被害調査をもとにしてーー/2000年〕 ← これについては次回の同カテゴリのブログに書きます。
実は、いつも探していました。

「性犯罪」の被害から、

子どもを守るための方法が、

キチンと書いてある本を。


本でなくてもいいんですけどね…


でも、苦労して探しても、ないんです。どこにも、ない。

「性犯罪被害」を防ぐためにどうしたらいい?と思って、 「犯罪」 「防犯」 「防止」 「方法」 など、キーワードを色々変えて検索するんですが、行き着く所は何か違うものなのです。

大概、2つに分かれます。
これがまた、両極端なんですよね……



内容的にきちんとしたものだと、
「性犯罪被害を乗り越える」という内容のものに行き着きます。

でも、それは勇気ある告白本であったりして、読むにも覚悟が居るものだったりします。
被害に遭ってしまうとこれほどまでに大変なのか、と凹んでしまったりもする。
被害の現状を放置したままの社会に、怒りを覚えることもあります。
明日は我が身。そう考えれば気持ちは引き締まる。

でも、被害を未然に防ぐためには、では?……と考えると、それは書かれていません。



「性犯罪」「被害」「防止」で行き着くもうひとつの端は、
「性犯罪をエンターテイメントとして描いたもの」。
つまりアダルト作品。
これはお話しになりません… 
アダルト作品は、性犯罪被害を娯楽のモチーフとして扱うのが当然、ですから。


うーん……。
これは、どう言うことなんでしょうか。




子どもに加えられる「害」というのは
(誰しもストレートにそう言うことはありませんが)
ほとんどの場合が 「子どもの性を誰かの都合で不当に搾取するもの」 です。

幼い子どもは「性」の意味も、自分に備わっている性器の役割も
世の中に氾濫する「性に対する見方」も、その意味も、何も知りません。
それをいいことに不当にその性を蹂躙する、搾取する。
それが、性犯罪です。
想像力のない人たちは「性的いたずら」という言葉を使いますが、被害当事者から見れば なにが「いたずら」なものですか。

成長してから、されたことの意味を悟り、幾重にも傷つくことからこの被害は「時限爆弾」「魂の殺人」とも言われるのです。



どうにかして、性的搾取から子どもたちを守りたい、と思いませんか。
それも、未然に、です。

性的に嫌な思いをさせることも、可能な限り防ぎたい。

幼い頃の、幸せな思い出の中に、そんな記憶はいりません。

ずっと忘れていたけど、そういえば…小さい頃、こんなひどいことがあった。こんな嫌な思いをした。…そういう記憶を持つ女性が、どれだけ多いか、知っていますか?
それが、どれだけの人を精神的に苦しめているか、知っていますか?




「性」を守ることは、「人」そのものを守ること。

我が子の命を守ること、と同義です。

我が子のために、食べ物について学ぶ事と同じ。
学問を身につけるのとも同じです。
お子さんの身体、心を守る方法を知ることは、
「食育」や「知育」と同列、「子育て」そのものでもあります。



いわば「守り育て」。


性犯罪から心と身体を守りつつ育てること。


それを、私はこう呼ぶことにしました。


「守育(まもりそだて)」。


「知育」
「食育」
「守育」
ほら、どれも大事な物でしょう?


その方法を、一緒に模索していきましょう。



「子どもを被害者にも加害者にもさせないために…」

                     

1. 狙われやすい子のタイプはあるのか?
 
犯罪被害に遭いやすい子どものタイプ、というのはあるのだろうか?
 それを確かめるために、興味深い資料がある。
性犯罪を起こした加害者553名(少年12歳〜成人70歳まで)に対して被害者(12歳未満〜30歳以上)の選定理由を尋ねた調査である。〔目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授(元科警研防犯少年部付主任研究官)・内山絢子氏/性犯罪被害の実態(3)——性犯罪被害調査をもとにしてーー/2000年〕
 それによると、加害者が被害者(未成年・成人いずれの場合も)を選んだ理由は主に、「(被害者が)警察に届け出ることはないと思った」「抵抗されそうもなくおとなしそうに見えた」などであった。また、回答の上位には「警察沙汰になるような(重大な)ことではないと思っ(て犯行に及んだ)」というものもあった。この調査から、一般によく言われるような「被害に遭ったのはかならずしも被害者が加害者を挑発するような服装・態度を取っていたから(被害者にも落ち度があるから)」ではない、ということがまず分かる。
 しかし、「警察に届け出ることはしないような」「おとなしそうに見える」「弱そうに見える」子だから犯罪に遭ったのだ、と短絡に考えないようにしたい。そのような「おとなしそうに見える」子であることが、犯罪に巻き込まれた原因ではない。生来おとなしい性格の子や、か弱そうに「見える」子の、持って生まれた個性を直せ、というのは理不尽で差別的な考え方である。また、「通報しそうもないように見える」「おとなしそう、弱そう」というのは、完全な犯罪者の主観(勝手な決めつけ)であることに注意して頂きたい。普段は活発な子でも、何か理由があってしょんぼりと一人で歩いていたら、「抵抗されないだろう」と犯罪者に思われてしまうことも十分あり得る。
 その子の見た目と行動形式に犯罪者を安心させるような何らかのパターンがあるかもしれない、ということは可能性としてはあっても、それが被害を受けた原因の主たるものではない。

 同じ調査で、犯罪を起こした場所を選んだ理由について加害者に聞くと、「人通りが少ないから」「人目につきにくいから」などが上位に挙っている。また、相手をだまして違う場所に連れ出し犯行に及ぶという方法も多く取られるようである。
 どんな子どもでも、絶対に犯罪に巻き込まれない、ということはない。自分の外見や態度を安全なものにする努力に効果がないわけではないが、自分の何が原因で犯罪者に選ばれるのか現実にほとんど予想がつかないとすれば、「犯罪者が犯行を起こすために選ぶ場所」を避けていることが重要なのではないだろうか。
 被害者、という「人」に注目すると、体調や心の状態の変化次第で「大人しそう」「抵抗しなさそう」と犯罪者に思われてしまうことを首尾よく避けるのは非常に困難な気がするが、一定の状態をほとんど変わることなく保っている「場所」に注目するならば、「その場所」を避けていることはそれほど困難ではないかもしれない。
 犯罪社会学教授小宮信夫氏によれば、「犯罪者が犯罪を実行するために選ぶ場所」には二つの特徴がある、という。 

一つ目は、「入りやすい」こと。

二つ目は「見えにくい」こと。

 小宮教授によれば犯罪に強い要素は3つあり、個人で犯罪者に抵抗する力を「抵抗性」、犯罪を起しにくい地域作りで対抗する力を「領域性」、そして物理的・心理的な見守りの目で対抗する力を「監視性」と呼んでいる。「入りやすい」とは、このうち「領域性」が低い状態であり、「見えにくい」は「監視性」が低い状態を指している。

 これを子どもでも簡単に学ぶことができるのが、「地域安全マップ」の作成である。



 ◇上記「地域安全マップ」と不審者マップや犯罪発生マップとのちがい

 女性が痴漢に遭う場所も、子どもが性被害に遭う場所も、「入りやすくて見えにくいところ」である。(【入りやすい】=領域性の低い状況・場所、【見えにくい】=物理的・心理的死角の多い状況・場所)この二つの条件を満たした場所を注意深く避けるようにしていれば、犯罪に遭う確率を下げることが容易になる。例えば、通学路に「入りやすくて見えにくい」ところがあるなら、一人で歩かない、防犯ブザーなどを用意して注意深く行動する、などの対策をとることができる。
 PTAによる学区内パトロールなども、これを基準に行えば有意義なものとなる事は確実であるが、その際にはパトロールに携わる個々の教員・保護者が、【入りやすくて見えにくい】場所とはどんなところかを学んでから行う必要がある。

 小宮教授の提唱する「地域安全マップ作り」では、講師による事前講習の後、理念を学び演習を積んだ大学生が一班4〜6人の子どもたち(3年生以上)を率い、地域のフィールドワークに出る。子どもたちは、自分で「入りやすいところと見えにくいところ」がどんな場所なのか、実際に景色を目で見て読み解く。写真を撮り、なぜその場所が【危険であるのか】もしくは【安全であるのか】を討議する。後に、室内にもどり、撮った写真とその場所に関する記録と考察を元に、手書きの地図を作る。また、作製した地図は、参加者に対して【発表】する。この一連の作業を通して、繰り返し理念を実地に学び身につける事が出来る。
 子どもたちは、地域の大人に見守ってもらう他に、自ら【危険な場所】【安全な場所】を景色から読み解き、見極める力をつけることが必要だ。【危険な場所】で近づいてくる人には、例え顔を知っているとしても(先生や友達の親などでも)注意する必要があるかもしれない。また、【安全な場所】を景色から読み解き、信頼できる大人が安心できる町づくりを行っている事を実感する必要がある。
 「不審な人物」が目撃された地点のみをマッピングしたものは、ネッシーがどこに出た、とか、どこでカッパを見た、という地図に等しく、移動する加害者への警戒においてはほとんど効果を持たない。そればかりか、「不審である」という個人的主観によってのみ人を判断しているので、安全に守られるべき市民が不当に疑われたり、差別を受けたりする恐れもある。
 また、「犯罪発生地点」だけをマッピングした地図は、「過去の出来事」に対応しているだけで、未来に予想される事件についての予防の効果は低い。交通事故等、場所の地形や条件が事故を招きやすい、といった場合であれば活用できるが、移動する加害者に対する予測的警戒、という点においてはこれも効果は低い。

 子どもをだまして安心させようとする手口も昔から色々あるが、犯罪者の言葉掛けよりも、声をかけられた場所がどういうところか、に気をつけるようにすればいい。防犯パトロールや近所の人が見ている場所では、そもそも犯罪者は声すらかけてこないだろう。


 しかし、顔見知りの親しい人から性被害を受けることも現実としてある。年上の遊び相手、保護者、学校の先生、親戚など、子どもの身近な人物からの性的虐待の場合はどうすればいいのだろうか?



2.身を守るために子どもが自分で出来ることは何か

 それには、子どもに性の科学・健康・安全を教えることである。
 性器の名前を科学的にきちんと教え、自分で清潔にするようにさせる。口・胸・性器は自分だけの大切な場所なので、あなたが許可しないのに他の人(自分以外の人すべて。親も含まれる)が触ったり見たりすることは許されないことで、嫌だと思ったら「やめて!」といっても良いんだよ、と教えることが望ましい。これは、子どもたちが性被害に遭わないようにするため、また不幸にして性被害に遭ってしまっても、子どもをサポートするための有効な知識となる。

 性の正しい知識を教える事が、どのように子どもの身を守るのか。

 加害者の、ターゲットへのアプローチの一つに、親身になって話を聴きながら、その中で性的な話題を持ち出し、それについて子どもがどのような反応するかを見る、というものがある。相手の子どもの反応によって、その子がターゲットとして好ましいか否かを判断していると思われる。
 加害者にとって、性の知識の全くない子どもというのは、甘言に丸め込みやすい。その子の周囲に、性の話をざっくばらんにできるような、肚を割ってしにくい話をしてくれたり、子どもの打ち明け話を聴いてくれるいわば「味方になってくれる大人」がいない、ということのサインにもなる。ひいては、被害に遭っても打ち明けられる信頼できる大人が身近にいない、ということになる。これは、加害者に取って自分の犯行がばれにくい相手ということにもなる。
 反対に、性の正しい知識を知っていて、プライベートゾーンについての尊厳を自分の言葉で言え、それを理解している子どもは、そういった話も出来る、SOSを出しやすい大人に囲まれて育っている、というサインを加害者に出していることになる。そういう子どもは、性的被害に遭えば大人に打ち明ける。加害者にとっては自分の犯行がバレやすい相手となるため、その子をターゲットから外す可能性が高い。

 自分で排泄の処理や身体洗いができる年齢はおおよそ3歳ごろからなので、遅くともその頃から性についてきちんと教えるべきだと思う。実際に神奈川県の児童相談所などに相談のあった児童への性的虐待の被害者の年齢は、3歳からだったという(2000-2003年/神奈川県児童相談所調べ)。
 また、自分の性を大事にするよう教えられた子どもは、他人の性についても尊重するようになる。加害者を作らないための有効な手段としても役に立つ事を知って頂きたいと思う。

 私が体験した最初の性被害は5歳頃で、遊び友達の兄から、その子の自宅で受けたものだった。私は自分の性器について俗語でしか名称を知らず、されたことが一体どういうことだったのかもわからなかったが、不愉快な出来事だったので親に話そうとした。しかし、「何を嫌らしいことを言っているの」とまともに取り合ってもらえなかった。うまく言えなかったので裸の女の子が胸と陰部を隠そうとして泣いている絵を幾度も描いた。が、それはSOSとは思ってもらえず、いやらしい絵を描くなとただ叱られただけだった。
 子どもが最初の体験を親に打ち明けた時に、そのような対応の仕方をされると、二度と打ち明けようとは思わなくなる。そして私の場合はそのことが、後にさらにくり返し性的被害を受ける原因になっていったと思う。
性の知識等は、大人からすると「しにくい話」であるだろうが、子どもの身を守るためには避けてはいられない、という事である。
保護者の皆さんには、子どもが性被害を打ち明けてきた時にどう対処するべきなのか、そのことも学んでほしいと切に願う。



ーーーーーーーーーーー以下メール記録その他


 編集Eさんからのご質問は、
* 近よってくる大人のどんな言動に気をつけるべきか、またそのときの対処法は?
* 狙われやすい子のタイプは?またそうならないように気をつけることは?
というものでしたが、1+1=2というような公式はないこと、こうすれば犯罪に遭わない、という方法は存在しないことを読者の皆さんに改めて認識して頂ければ、と思います。
 近寄ってくる大人にしても、それが子どもに異常な性欲を持つ傾向のある犯罪者なのか、そうではないのかの区別を瞬時にできる人はいません。不審者扱いされて通報されてしまった知的障がい者のかたもおられます。大人の言動はどうか、という点ですが、そもそも場所を選んで行動すれば、卑猥な言動をかけられることもなくなります。
 身体のプライベートゾーン、と呼ばれる部分を許可無く触る、見る、(自分のものを)見せる、などは性的虐待ですが、そのことを自分の基本的人権を踏みにじる行為だと理解させるには事前に(3歳からでも早過ぎることはありません)正しい性の知識を教えることが必要です。
 狙われやすい子のタイプ、はそれこそ無いに等しいです。加害者の証言にもある通り、「おとなしそう」「弱そう」というのは犯罪者側の思い込みであり、被害者にはどうすることもできません。挑発的な服装に欲情した,という加害者の回答もありますが、前出の調査では全体の(553名のうち)5.2%で、主な理由とはなっていません。被害者の言動に何らかの原因があるとする回答は、被害者に加害者が「仕返し」をするために犯罪に及んだ場合と思われますが、それは全体の1.3%にとどまります。

 被害者の性別による差異ですが、被害者は圧倒的に女子が多いものの、男子でも被害者はいます。国際的な統計では、性被害は3.4人に一人の女の子、5.6人に一人の男の子に起きていると言われています。

 狙われやすい子にならないために気をつけることとして、強いて言うならば
子ども自身が自尊心を持つことでしょうか。

どういうことかと言いますと、自分に自信を持っている子どもは、自分を大切にしたい、と思っています。嫌なこと、理不尽だと感じたことを、はねのけようとする力があります。自分の身体についてちゃんと知識を持っていて、プライベートゾーンを守る権利についても理解しているなら、嫌なことをされた時でも、大人に訴えて、聞いてもらおうとするのを容易に諦めたりしないかもしれません(注1)。子どもの自尊心を高める方法や子どもが自分の意見を上手に言えるようにする訓練法などについてはまた別の問題になりますが、それらも性犯罪から身を守るためには必要な、つながりのある知識だと思っています。



 性被害防止対策というのは、防犯マニュアルのような内容に容易にまとめることができません。一つ一つの事件がプライベートな問題で、心の問題が関係していることもあり、こうすれば防げる、という公式が立てにくいのです。


 子どもの安全対策コーディネーター/内野 真
プロフィール

内野 真 (うちの まこと)

Author:内野 真 (うちの まこと)
****************


私は、いつも探していました。
「性犯罪」の被害から、
子どもを未然に守るための方法を。

でも、苦労して探しても、なかなか無いんです。

例えば、本。

「性犯罪被害」を防ぐために何が有効なのか?
「犯罪」 「防犯」 「防止」 「方法」 など、キーワードを色々変えて検索するのですが、行き着く所は何か違うものばかり。

大概、2つに分かれます。


内容的にきちんとした本だと、学術書や体験談、
「性犯罪被害を乗り越える」という内容のものに行き着きます。

でも、それは、勇気ある告白本だったりして、読むにも覚悟がいるものが多いのです。
被害に遭ってしまうとこれほどまでに大変なのか、と凹んでしまったり。
被害の現状を放置したままの社会に、怒りを覚えることもあります。
明日は我が身。そう考えれば気持ちは引き締まる。

でも、被害を未然に防ぐためには?……と考えると、そのことは書かれていません。


「性犯罪」「被害」「防止」で行き着くもうひとつの端は、
「性犯罪をエンターテイメントとして描いたもの」。
つまりアダルト作品。
これはお話しになりません… 

アダルト作品は、性犯罪の加害や被害を、娯楽のモチーフとして扱います。
被害の防止とは、正反対の内容です。

うーん……。
これは、どう言うことなんでしょうか。



子どもに加えられる「犯罪」には、以下の3つのタイプがあります。

1. 殺害や、痛めつけることを目的としたもの
2. わいせつ・強姦などが目的のもの
3. わいせつ・強姦までは行かないが、身体的接触(手を握ったり膝に乗せたりするなど)や、ドライブなどで満足するもの(ただしこれは、子どもが騒いだり嫌がったり逆らったりすることが原因で犯人を逆上させてしまい、その結果、殺害等に結びつく場合がある)

一番多く発生しているのは、3番です。

2番・3番の「わいせつ・強姦など」つまり性犯罪は、子どもに降り掛かる加害行為の中でも、大多数を占める、といえます。

幼い子どもは「性」の意味も、自分に備わっている性器の役割も、世の中に氾濫する「性に対する見方」も、その意味も、何も知りません。
それをいいことに不当にその性を蹂躙する、搾取する。
それが、性犯罪。
強姦がなくても、立件出来ないような行為だけでも、子どもの心には深い傷が残ります。

想像力のない人たちは「性的いたずら」という言葉を使いますが、被害当事者から見れば、なにが「いたずら」なものですか。

成長してから、されたことの意味を悟り、幾重にも傷つくことからこの被害は「時限爆弾」「魂の殺人」とも言われるのです。


どうにかして、性的被害から子どもたちを守りたい。
それも、未然に、です。

性的に嫌な思いをさせることも、可能な限り防ぎたい。
幼い頃の、幸せな思い出の中に、そんな記憶はいりません。

ずっと忘れていたけど、そういえば…小さい頃、こんなひどいことがあった。こんな嫌な思いをした。…そういう記憶を持つ女性が、どれだけ多いか、知っていますか?
それが、どれだけの人を精神的に苦しめているか、知っていますか?


「性」を守ることは、「人」そのものを守ること。

我が子の命を守ること、と同義です。

我が子のために、食べ物について学ぶ事と同じ。
学問を身につけるのとも同じです。
お子さんの身体、心を守る方法を知ることは、
「食育」や「知育」と同列、「子育て」そのものでもあります。


いわば「守り育て」。


性犯罪から心と身体を守りつつ育てること。


それを、私はこう呼ぶことにしました。
「守育(しゅいく)」。

「知育」
「食育」
「守育」
ほら、命を守るために、どれも必要なものでしょう?

その方法を、一緒に模索していきましょう。<内野  真>



******************

◆1965年生まれ。埼玉県さいたま市在住。立正大学文学部社会学科小宮信夫教授に師事。
3人の息子を育てつつ、脳動静脈奇形部破裂のため脳障害・認知症を患う実母を介護しています

◆子どもの安全対策コーディネーター/NPO法人地域安全マップ協会理事長/イラストレーター及びライター、声優としても活動歴有り
◆さいたまNPOセンター主催「子どもの防犯力アップ出前教室」インストラクター養成講座講師
◆防犯・防災のラジオ番組「魔法の言葉」配信中(リンク参照)
◆「景色を読み解く」カンタン講習会 講師(下校時安全パトロールの時間を利用した1時間程度の町歩き防犯指導)※当ブログの2014年11月26日の記事参照。<随時申し込み受付中です>


◇出 版 物

<著書>

◆「子どもを犯罪から守る 犯罪被害当事者による子どもを被害者にも加害者にもさせない方法」/明石書店  
◆「いかのおすし」絵本(制作・監修) /防犯用品(株)コンツナ 
http://ikanoosushi.com/new1.html←コチラから動画でご覧になれます 

<共著>

◆「地震からわが子を守る防災の本」国崎信江著/内野真・漫画/リベルタ出版 
◆「我が家の防災対策」作/国崎信江、挿絵・コメント/内野真  信濃毎日新聞  2001〜2002年
◆「まんが 防犯・防災・協力店マニュアル」埼玉県石油業協同組合発行/大倉優原作/内野真・作画 
◆「安全はこうして守る 〜現場で本当に役立つ防犯の話〜」小宮信夫編著/内野真(ファイル21寄稿・本文挿絵・表紙画)/株式会社 ぎょうせい 
◆「子どもたちの叫び 〜児童虐待・アスペルガー障害の現実〜」内野真・尾崎ミオ著/NTT出版 など

<教材>

◆「じしんがきても まけないよ!」地震紙芝居/原案・国崎信江/画・内野真/学研 
◆「子どもの安全カルタ」NPO法人子育てサポーター・チャオ編/東京法規出版(防犯・防災・事故予防の入門編カルタ。監修/小宮信夫、子どもの事故予防情報センター牧田栄子、作画・編集/内野真)
◆「子どもの防犯力アップ出前教室」フリップ(イラスト・監修) など


◇講演会実績等

2005年
東京成徳短大高等部幼児科講話
越谷市赤ちゃん連れ遊び場マップ作製指導

2006年
埼玉県児童館活動活性化モデル事業 
 子どもの安全対策サロン講師
埼玉県宮代町子ども会・自治会主催
 地域安全マップ作製指導協力
婦人公論4/7号 
 子どものための防犯特集記事寄稿
埼玉県越谷市北越谷公民館講演会
千葉市高州保健センタ—保健師研修会 講話
子どもの安全に関するアンケート解説書作成
 (NPO法人子育てサポータ—・チャオ編)

2007年
越谷市南越谷公民館
地域安全マップ作製指導協力
豊島区子ども家庭部子ども課 
 保育士研修 講演会
越谷市花田小学校5学年 学年活動 講演会
神奈川県相武台総合学習センター講演会   
神奈川県警察学校連絡協議会 講習会講師
 少年のみちびき 寄稿文
広島県安心安全アカデミー 講演会
さいたま市仲町小学校 講演会

2008年
練馬区ほうや幼稚園 講演会
愛知県刈谷市 CAPNA主催講演会講師
千葉県市町村アカデミー 講習会講師
越谷NPOセンター主催 講演会
練馬区立大泉第六小学校 講演会

2009年 
練馬区立八坂小学校 講演会
練馬区教育委員会委託
子ども安全安心学習講座 講師
練馬区立関町小学校 講演会
越谷市中央市民会館 講演会
越谷市大沢公民館 講演会 
練馬区立大泉第三小学校 講演会
練馬区立富士見台小学校 講演会

2013年
【内野真生の魔法の言葉】
 ラジオパーソナリティー 
地震だ!だんだんだんごむし!
  DVD(kirakira作製)/声の出演
さいたまNPOセンター 
 子どもの防犯力アップ出前教室
 インストラクター養成講座講師 

2015年
松戸市立常磐平第二小学校家庭教育学級講演会
NPO法人ながれやま子育てコミュニティなこっこ主催防犯講演会
など多数




<講演会・執筆等のご依頼について>

◆随時受け付けておりますが、必ず当ブログ記事をお読みになった上でお願いいたします。
◆ご依頼方法
最新記事(カテゴリーは問いません)のコメントに「管理者にだけ表示を許可する」の項目にチェックを入れ、お名前・所属・ご連絡先を明記ください。折り返しこちらからご連絡いたします。日中はメールチェックが出来ないためお返事が遅くなる場合もございますので、日程に余裕を持ってご相談ください。

検索フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031