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<この記事は、リンク先の「安心介護」さんの掲載記事を転載したものです>



介護で追い詰められやすいのは男性 国内研究で判明

介護に行き詰まり、殺人や無理心中が起こってしまうことがあります。

2012年に厚生労働省が発表した「国民生活基礎調査」によると、
在宅介護の7割で女性が主な担い手となっています。

しかし、介護殺人や無理心中を起こした加害者の7割が、
男性だということがわかりました。


この調査は日本福祉大の湯原悦子准教授が、
1998〜2015年の18年間に発生した、
60歳以上の介護が必要な方が家族や親族に殺された事件を、
新聞記事などから集計・分析したものです。

1998年では24件だった発生件数ですが、
近年では40~50件で推移しています。

介護疲れなど介護に行き詰まったことが
きっかけだと考えらえる事件は、合計716件でした。

加害者と被害者の間柄については、
「夫婦」が333件(47%)、「子と親」が331件(46%)で、
大きな差はありませんでした。


加害者の内訳は以下の通りです。

夫婦間の事件
・夫240件(72%)
・妻は93件(28%)

子が親を死亡させた事件
・息子235件(71%)
・娘76件(23%)
・娘の夫10件(3%)、息子の妻10件(3%)

合計すると男性512件(72%)、女性194件(27%)、
不明または複数犯10件(1%)となり、
男性の加害者が7割を超える結果となりました。

また、65歳以上の高齢者の殺人動機を分析した、
「高齢犯罪者の特性と犯罪要因に関する調査」では、
「高齢殺人犯の10人に1人が、いわゆる介護殺人」
と報告されています。


なぜ介護殺人は起こるのか

湯原悦子准教授は2010年に発表した論文で、
・認知症や寝たきりなど被介護者の病気,
・不眠や食欲不振など介護者の体調悪化
・世帯の経済的困窮
などの複数の要因が、一時期に集中して起こったために、
事件を避けられなかったのではないかと分析しています。

「うつ」も19事例中7事例(残り12例には記載なし)
で見られたそうです。

介護者のうつだけではなく、被介護者のうつ、
または両方のうつの3パターンがありました。


介護殺人 加害者の特徴

また、加害者の考え方の特徴として、9つのパターンをあげています。

・生きていてもしかたがない
・被介護者が不憫
・被介護者を楽にしてあげたい
・被介護者も死を望んでいるだろう
・被介護者への怒りと悲しみ
・介護から解放されたい
・現実から逃げ出したい
・介護者を楽にしてあげたい
・(被介護者に)自分の言うことを聞いてほしい
・(介護を)他の人に任せられない

このような考えが頭に浮かんでも、
外部に助けを求められる人もいれば、
相手を死亡させるまで追い詰められてしまう人もいます。

なぜ、加害者たちは外部に助けを求めなあったのでしょうか、
それには6つの理由があげられるようです。


・実際に頼れる人がいなかった
・頼るべき親族はいるが現実に頼れなかった
・親族に相談したが状況は改善しなかった
・外部の相談機関や施設に相談したがうまくいかなかった
・誰も頼れないと思い込んだ
・子どもに迷惑をかけたくなかった


男性の介護者への支援が必要

市町村の窓口、地域包括支援センター、家族の会など、
介護の悩みを相談する場所は多くあります。


もしかしたら、男性は女性よりも
人に悩みを聞いてもらうのが苦手なのかもしれません。

また、介護に付随する家事など、戸惑うことも多いのでしょう。

これからも増えていく男性介護者のために、
支援が必要な人を取りこぼさない仕組みが求められます。

(参考)
>>(外部サイト)毎日新聞「介護殺人加害7割が男性 716件分析、孤立やストレス」(2/14)

>>(外部サイト)警察庁・警察政策研究センター及び慶應義塾大学・太田達也教授による共同研究「高齢犯罪者の特性と犯罪要因に関する調査」(2013年12月)

>>(外部サイト)日本福祉大学社会福祉論集「介護殺人の現状から見出せる介護者支援の課題」(2011年9月)

******************************



<以下、内野 記>

学校の保健室や生徒相談室でも、「悩みを人に話せない」のは圧倒的に男子が多いそうです。
根底に、「自分でなんとかするべきだ=男として」という男性ジェンダーバイアスが働いているような気がします。
「助けて、と言うのは男らしくない」「SOSを出すのは負け犬だ」という気持ちは、男性に多く見られます。それがひいては、自死を選ぶ動機に繋がるとしたら……。

「男らしい」という感覚の歪みに気がつかないままだと、このメカニズムは解明出来ないような気がします。


誤解の無いようにはっきり書いておきますが…

「男らしい」ことは、良いことです。
侠気がある、弱いものを守る、盾になる。
頼りになるという意味で、良いことです。
しかし、「孤立して勝算のない戦いを続ける」のは、男らしいとは言えません。
歴史に出てくる猛将智将と呼ばれる男性たちは、皆「引くこと・逃げること」を恐れませんでした。助けを求めることも、知恵の一つだということを知っていました。孤立無援でも頑張る、というのは、蛮勇、愚かな戦い方です。

ジェンダーフリーというと、いわゆる、些末な問題ばかりあげつらう(例えば「男の子の色/女の子の色」とか、名前に「さん/くん」、どちらをつけるか、など)場合が多いのですが、この場合はそんな些末な問題ではなく、命に関わるジェンダー(=社会的性差)です。
「男らしくあろうとするがために」孤立無援で頑張らなくてはならない、助けを求めたり逃げ出したりするのはいけない、と感じてしまうとしたら、それは命に関わるほどの誤った社会的性差意識(この場合は、男性ジェンダーバイアス、という事が出来るかもしれません)です。


介護に行き詰まる。
行き詰まったら、賢く助けを求め、賢く自分をいたわり、賢く休みましょう。
色んな制度を知ろうとして下さい。
助けを求め、クールダウンする時間をとって下さい。
男性であればなおさら。

そうしなかったら、続く道理がありませんから。 



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2014年の11月頃、入所者3人が転落死するなどした老人ホームでの事故。
(「Sアミーユ川崎幸町」川崎市幸区幸町2丁目)

転落死と言われていましたが、転落させた犯人が施設内職員だったという、あってはならない殺人事件でした。

事件の概要はニュースなどで見ていただくとして…

私自身、実母を病院/老健/特養にずっとお任せして来た体験からこの事件について、自分なりに触れておきたいと思います。

「今後どのように類似した事件を防いだら良いか」。
本当は、それを書きたいのですが、
そこへ行き着く前にそもそも、問題が山積しすぎていて「防犯」にまで辿り着けない状況です。

老人介護施設は『外部から見えにくい(見えない)』『入りにくい(関係者以外は入れない)』密室

その状態が、善くも悪くも問題をエスカレートさせます。


老健に入所中だった、私の母にまつわるある出来事を、以下にご紹介します………
(過去日記からの抜粋)


**********




今日、母親の入所施設で人を叱っちゃった。
公共の場で誰か他人を叱りつけたのは、これで人生2度目である(w)。

しかも2回とも病院・施設。
相手はそこの職員。


今日は、老人保健施設の介護職員に対して。
あーもう、舞台で腹筋使って台詞言ってるくらいの声で申し上げましたとも。


母親が、施設の廊下で車椅子から落ちて怪我をしました。

それだけでもちょっと重大事件。

ところが、それに対する対応がアンビリバボー。

状況を把握しないまま、こちらの勤務先に「緊急です」と携帯に電話をかけて来る担当相談員…しかも、勤務を早退して駆けつけて来いと当然のように指示。
しかも電話があったのは午後2時、落ちたのは午前中だと言う。
その時点で「遅い」…
母親の様子を逐一報告してくれと頼んで、診察を依頼した病院へ、結局早退して向かいました。

病院に付き添っていたのは、なんと「状況を把握していない看護師」。

車椅子から落ちた場所は、職員の詰めている事務所の真ん前で、
「そばにいた職員が振り向いたら、床に落ちていた」という説明のみ…


車椅子から落ちた次の瞬間を、介護職員Tが気付いていたらしいんですが
「あっ、と思ったら落ちていた」ですと。
その職員T、お母さんの自爆ですよ、みたいな言い方をした。
ところが、母が言うには、他の入居者の車椅子と自分の車椅子のタイヤがぶつかった、というのよ。

母親は、職員Tの悪口を言ったら後で意地悪されると思ったらしく、その場では頑なに「状況説明をしなかった」。ですが、周りに誰もいなくなったと見るや、他の人とぶつかって落ちた、と私に白状しました。
丁度、落ちた時そばに居たのが、「意地悪なT」職員だったので「黙っていた」と言うんです……


意地悪な職員。

大体そんなもんがいる事自体、おかしいんですよ。
あっちゃいけないことが、まかり通ってるのがもう許せなかった。


だからねー、もう、相談員を後ろに従えて、そのTっていう職員を捕まえて、もう一度状況を説明させました。
そしたら、また「お母さんの自爆」説をしゃあしゃあと唱える。

もうね、怒鳴っちゃいました。
「母は他の入所者さんと車椅子同士で接触した、と言ってますよ」
本当は、あなたちゃんと見ていなかったんじゃないですか?
なんで自爆説を唱えるの?
自分が見ていなかったことを隠すためでしょ?


人間ですから、万能じゃないでしょう。
虫の居所が悪いとか、具合が悪いとか、ってことだってあります。
それはでも、ここでは言い訳にならないでしょう。
何を、誰を相手に仕事をしてるのか、あなた自覚がありますか。
未熟ですみません?
未熟な人に務まる仕事ですか、そもそも!?
介護職は30代男性にとってお給料も低い、だからってぞんざいにされては困るんです。
入所者の中にはあなたが好きだというお年寄りもおられるでしょうが、そんなムラのある仕事は困ります。人を選んで意地悪したり贔屓したりする理由は何ですか?
最もな理由があるとしても、そもそも、そんな理由が通ると思いますか?

60年宗教家やって来た母です。
余程のことがない限り、この人は、他人の悪口や愚痴は言いません。それは認知症が出ていても変わりません。それが、娘の私に愚痴を言うなんて、「この施設はイヤ、早く出たい」って言うなんて、本当を言うと尋常ではないんです。
だから、私はあなたの弁明がどうであれ、
母が「あの人は嫌い、パジャマを着替えたい、と行って1時間一人で頑張っていても、手伝ってくれない」「おトイレに行って、呼び出しボタンを押しても、10分も来てくれない」と母が訴えれば、あなたより母を信じます。

怪我の賠償をしろとか、そんなことは言ってません。
土台そんなことは無駄ですから。
ただ今後は改善されたかどうかの監視はつけてもらいます。
よろしく。
(これね、一方的に私が喋ってるみたいに書いてるけど、いちいちあっちが「でも」とか「いや、そうじゃなくて」とか、あくまでも合いの手入れるみたいに言い訳しようとしてたからなのよ。そんでこっちもどんどんテンション上がっちゃったわけ・w)


廊下で舞台劇みたいな声で怒鳴ってれば、ギャラリーもできるわな。

「すいませんでした」と謝るTに、一方的に「あなたはもういいです、後は相談員さんに対処してもらいます」と背中を向けたら、後ろに人垣が出来ていてビックリしました(爆)。


マスカラビンビンの若いオネーサン職員がビビりまくっていたのには哀れみすら感じてしまった(w)。しかも相談員(30代前半女性)涙目。介護スタッフのリーダーだという女性が出てきて、平謝り。
でも、悪いけどその人にも、
「Tさんが変化することは望んでないです。でも、今後Tさんが母に意地悪をするようなことがないように、リーダーのあなたに徹底して頂きたい」とクギ刺しました。ところが、このリーダーさん(50代女性)……、Tのことを母が「意地悪だ」と言っていたことを知っていました。聞きもしないのに、それを話し出したから、「はは~ん」と思った。知っていたならもっと徹底してくれないと。

すでに部下の失礼を平謝りに謝っている人に、「もっとアンタがしっかりしてくれないと困る」と言うのは気が引けましたが、ここでビシっと言わないとだらだら続けることになる。

「知っていたのに放置、ということですよね?」と後ろの人垣顧みず(w)続ける私。
相談員、打つ手無し(苦笑)。
でも、ここで笑って「まあ、人間ですから、失敗はありますよね」なんて言うもんか、と思った…(w)。

かなり冷静に、ギャラリーが聞いていて納得できるように一言一句きちんと「屁理屈に聞こえないように」言ったつもり。
だって、以前お世話になっていた施設では、「怪我させた」だなんてもう一大事で、上の方の人まで転がり出てきて謝罪、だったしその後のケアも至れり尽くせりだったんだよ。較べるなと言っても較べちゃうよ、こっちの方が3万円も高いのに(w・ええ、月額12万払っててこれで面倒ちゃんと見てると言い張るのならね…)。


年寄りの怪我は、
「傷が治る」ことと
「その後寝たきりになる」こととを天秤にかけないとならないほどの重大事件。
なのに、施設の決まりや人数の多少によってその天秤を操作されてはかなわない。

その他詳細を説明すればきりがないですが、
「私たちの方がプロなんだから意見を言わないで」式のお節介はもう沢山。
個人個人に対してのケアにおいては申し送りもしないし、人によってはリハビリの知識もないくせに、それでプロの集団だと言えますか、と看護師にも言いました。

これほど「任せられない」と感じた施設は始めてです。

施設名?

埼玉県さいたま市にある(ここでは伏せます)、って老健施設です。


私は、自分がいわゆるクレーマーだとは思いません。
至極当然のこと言ってる。
求め過ぎだとは思わないです。

アー腹が立つ。

******************
 ※ 日記でしたので、話し言葉で、ぶっきらぼうでごめんなさい(^^;)




「入りやすくて見えにくい場所では、犯罪が起きやすい」

老人施設は、まさに『見えにくい場所』です。
内部の人に取っては「入りやすい場所ですが」、外部の利用者家族から見ると「見えにくい」。
さらに、社会全体から見ると「入れず見えない」密室。
内部の人が加害者だったら、入所している高齢者は犯罪者と近接して暮らしている、という事になりかねません。

ですから、最低でもこの条件をどうにかしないと、今回の事件の犯人を逮捕したとしても、今後も同じ問題は起きるでしょう。

また、施設内が密室であるという状態のままでは、誠意を込めて高齢者のお世話をして下さっている、心ある職員の方々にまで、あらぬ疑いをかけることになります。

それを避けるためにも、「外部に対して常に「入りやすく見えやすい」施設にしなくてはならない、と考えます。

病院や、保育園、幼稚園、学校などについても、同じことが言えますよね。
利用者(この場合は高齢者)は、ご自分の状態を上手に味方に伝えることができないかもしれません。また、伝えても、信じてもらえないこともあるし、「みんな我慢しているんだから」と丸め込まれてしまい、黙ってしまっている可能性もあります。

そんなつらい思いをさせないためにも、誰か人を疑うのではなく、「その場所を、最低限、社会から『見えやすい』場所にする」必要がある、と思うのです。




どんなサービスがあるか、料金はどうか。
それを考える前に、利用しようとしている施設がどれだけ外部に内情を開示しているか、開示出来る状態か。施設選びの際には、それも考慮に入れてみると良いと思います。




私は、7年ほど前から実母の介護をしています。
プロフィールのところにある、講演実績が途中、途切れている期間がありますが、それは介護のために色々と身辺の環境が変化したためなのです。



常々思うのですが…

この国の社会は、「介護」についてあまりにも無知。

「超高齢化社会」という言葉も毎日のように耳にしますが、まだ将来の話だと思っていませんか。
否応なく誰もが、年老いた親や親族を世話しなくてはならなくなる世の中が、すぐ目の前に来ている。
それなのに、社会全体の「介護に対する知識」が非常にお粗末です。

若い人の話をしているのではありません。

企業のトップ、中間管理職や人事部など、「働き手を管理するひとたち」の無知を嘆いているのです。


身近にこんな例があります…


● 40代の独身女性。一人っ子。

両親と祖母がいます。まだ両親は働ける年齢ですが、将来の両親の介護は、彼女が一手に担うことになります。ですが、今就職している会社の給金では明らかに2人の老人を面倒見るには足りず、彼女は日々、将来を憂いながら、どうすることも出来ないでいます。


● 50代の独身男性。一人で実母を在宅介護。

母親の認知症が進んだせいで、夜中に何度も起こされるようになり、自律神経失調症を患い失職。介護に慣れてきたために復職するも、在宅単独介護の苛烈さを職場の上司は正しく認識できず、通常と同等の勤務体勢を要求。男性は慢性的な睡眠不足で体調を崩すように。

● 右のリンク欄に、介護の現場からの声を垣間みることのできるサイトを載せました。

「安心介護」さん
http://ansinkaigo.jp

赤裸々な苦痛の声も多数挙がっています。
私も介護保険に関する悩みを相談させて頂いたことがあります。





ほんとうに、「地獄の沙汰も金次第」とはよく言ったものです。

介護を始めると、社会について行けなくなる。

多額の預金がない限り、それまでと同様の生活水準すら保てなくなる。

これがこの国の現状です。

ひずみが出てきて、介護疲れによる殺人や虐待が起きます。

当然の結果です。


我慢している人もいる…もちろんそうです。努力して、我慢して、耐えて耐えて、社会に適合している人も多いですが、それはとても難しいことであって、誰もが出来ることではありません。それなのに、雇用システムには介護をしている人への情状酌量措置は一切ない。まるで、親の介護をするような人は我が社には迷惑、と言わんばかり。

「人を雇って利益を出す側」は、
今日本が高齢化社会になっているという現実には非常に無頓着です。
長時間働けない、介護のために体調を崩す。
そんな人間は、会社に取っては損失となるだけだからです。



しかし…それで良いのでしょうか?


当然のように主張するその言い分は、
この国の社会にそぐわないものでしかありません…

日本は超高齢化社会なのです。

誰もが介護を担う世界が、もうすぐ来ます。

介護に向き合えば、誰しもすぐに痛感するでしょう、今までのやりかたでは仕事を続けることは出来ない、と。
それなのに、これまでと同じような利益損失優先の経営、雇用、給与体系では対応出来ません。

高齢者が増えるということは、社員にも介護人口が増えるということです。

これを考慮しない経営は、会社を破綻させるでしょう。

国の措置には限界があります。

企業側が何の努力もしないというのは、無知を通り越して、無責任、と言わざるを得ません。



そして、それはとりもなおさず、
社会全体の問題となり、
犯罪の増加に確実に結びつきます。
いかんともしがたい理由(介護をしなくてはならないという理由)で雇用形態からはじき出されたという鬱憤は、弱いものへと向かう傾向にあるからです。

これ以上、介護の大変さについて、無知でいてはならないのです。


経済を担う立場の人々は、雇用の見直し、勤務体系見直し等を視野に入れるべきです…

それが、犯罪増加の責任の一端を抱え込むことにならないための、一つの手段です。








この日記は、2008年に書いたものですが…
今読んでも新鮮です。

*************************

認知症受刑者激増 懲役できず


<認知症受刑者>高齢化で激増 医療刑務所は受け入れ拒否
(毎日新聞 - 2008年1月05日 の記事より引用)

 福岡刑務所(福岡県宇美町)が、所内で労役に服す「懲役」ができない認知症の高齢受刑者について、精神疾患がある受刑者を収容する北九州医療刑務所(北九州市)に受け入れを打診したところ、拒否されたことが4日分かった。理由は「認知症は治癒の見込みがない」。高齢受刑者は増加傾向にあり、矯正を目的とする現行制度下で、介護機能のない刑務所での認知症受刑者の処遇が問題点として浮上した。

 福岡刑務所によると、認知症の受刑者は2人。70歳代の1人は身寄りがなく06年に窃盗罪で有罪となり入所。出所3日後に福岡市内で再び窃盗容疑で逮捕され、再収監された。この受刑者は窃盗をしたことも覚えておらず、係官との会話も成立しない。医師は認知症と診断し、3畳の独居房で生活している。

 刑務所側の負担もあり、北九州医療刑務所に収容を打診したが「(治療可能な)精神疾患を併発していないと受け入れられない。認知症は治癒の見込みがない」として拒否されたという。

 福岡刑務所は、懲役8年未満の受刑者を1600人以上収容できる九州最大の刑務所で、窃盗など刑期が短い受刑者が多い。03年に185人だった65歳以上の高齢受刑者は、07年10月1日現在で261人と急増。最も多い罪状は窃盗罪で、再犯率も1人当たり9.5回と全体の4.1回を大きく上回り、出入所を頻繁に繰り返すケースも後を絶たない。

 同刑務所の花岡栄次調査官は「社会で行き場を失った高齢者が何度も刑務所に来る。高齢化に伴い認知症の受刑者のさらなる増加も予想され、介護機能のない刑務所での今後の対応が課題となる」と話している。【反田昌平】

   ◇

 法務省は知的障害と認知症の区別が明確ではないため、全国の認知症受刑者数を把握していない。ただ、知的障害・認知症対策については厚生労働省と共同研究を進めており、今後、こうした受刑者に対する具体的な施策なども検討する方針。



**************************


うーん…
こういうのも、子育てや介護をヨメに任せ切りにして来たお金持ちのジイ様達が考えた法律の結果、つか余波、だからなあ…。
こうなるべくしてなった、というか?
国全体で作り上げた色んなシステムの結果でしょうがよ?

だから、あんまりショックは受けないなあ。
こういう、手に余る高齢の受刑者が出てくる事は予想の範囲内だし。
違う?



遅まきながらね。

学校で介護を必修にしないのはなんでだろう、とふと思った。


テストの点数がどれだけ良くても、
介護で老人本人から合格認定取れなきゃ高校も大学も入試パスできない、
企業も雇用しない、ってな仕組みにしたらいい。
全員必修。
向き不向きとかは無関係。
男子生徒は男性高齢者の、
女子生徒は女性高齢者の介護を。
認知症の老人の家族の満足度、ってのでもいいね、合格判定。
家族を安心のうちにレスパイト(休養)させてやれるかどうか、というレベルでね。
学習塾では介護の授業を目玉に。


これは何も認知症の受刑者対策、だけではなく。


だって、人は誰しも年老いた自分の親の介護をする時が来るんだから。
それから逃れられると思ってるのがどうかしてる。
もしくは、嫁さんか女のきょうだいに押し付けていられると
思ってるのが、どうかしてる。

母の介護をしているからこそ、私には分かるのよ…
男は特に、老人の介護をしたがらない。
ないもん、あの大きな病院に、男手がほとんど。

息子しかいない、という老齢の患者さんは、
結構皆さん、気の毒な事になってるよ……?
(事細かに描くと滅入るから止めるけど……
男の子しかいない人は覚悟しといた方がいいかもよ?)

年老いた親をネグレクトしたりいじめて殺したりする加害者は
ほとんどが息子だっていうしね。
こないだ新聞に調査データ出てた。

男に不向きだからこそ、男にこそ必修にするべきじゃないの?
学歴や社会進出、報酬にも関わるとなれば
ちゃんとやるだろうよ、男ども。




まあ、女でも、子育てや介護が苦手な、不向きな人はいるだろうけどさ。
そんな甘ったれた事は、ヤッパリ言ってちゃいけないんだよ、
……人として。



私は女だけど、いざ本当に
身体が不自由になって頭のはっきりしない親の面倒を見てやろうと思っても、安全な身体の移動の仕方ひとつ、まともに知らなかった。


何も出来ないんだよ、

教わっていないと。

赤ちゃんを育てるのとも、また違う。
老人介護は、もう本当に最初っから学ばないと、できないんだよ…。

こんなに居心地の悪い、痛い思いをさせてたんだと
後から知って胸が潰れるほど後悔しても、
遅いんだよ。


……結局は、自分のためなんだよ。
プロフィール

内野 真 (うちの まこと)

Author:内野 真 (うちの まこと)
****************


私は、いつも探していました。
「性犯罪」の被害から、
子どもを未然に守るための方法を。

でも、苦労して探しても、なかなか無いんです。

例えば、本。

「性犯罪被害」を防ぐために何が有効なのか?
「犯罪」 「防犯」 「防止」 「方法」 など、キーワードを色々変えて検索するのですが、行き着く所は何か違うものばかり。

大概、2つに分かれます。


内容的にきちんとした本だと、学術書や体験談、
「性犯罪被害を乗り越える」という内容のものに行き着きます。

でも、それは、勇気ある告白本だったりして、読むにも覚悟がいるものが多いのです。
被害に遭ってしまうとこれほどまでに大変なのか、と凹んでしまったり。
被害の現状を放置したままの社会に、怒りを覚えることもあります。
明日は我が身。そう考えれば気持ちは引き締まる。

でも、被害を未然に防ぐためには?……と考えると、そのことは書かれていません。


「性犯罪」「被害」「防止」で行き着くもうひとつの端は、
「性犯罪をエンターテイメントとして描いたもの」。
つまりアダルト作品。
これはお話しになりません… 

アダルト作品は、性犯罪の加害や被害を、娯楽のモチーフとして扱います。
被害の防止とは、正反対の内容です。

うーん……。
これは、どう言うことなんでしょうか。



子どもに加えられる「犯罪」には、以下の3つのタイプがあります。

1. 殺害や、痛めつけることを目的としたもの
2. わいせつ・強姦などが目的のもの
3. わいせつ・強姦までは行かないが、身体的接触(手を握ったり膝に乗せたりするなど)や、ドライブなどで満足するもの(ただしこれは、子どもが騒いだり嫌がったり逆らったりすることが原因で犯人を逆上させてしまい、その結果、殺害等に結びつく場合がある)

一番多く発生しているのは、3番です。

2番・3番の「わいせつ・強姦など」つまり性犯罪は、子どもに降り掛かる加害行為の中でも、大多数を占める、といえます。

幼い子どもは「性」の意味も、自分に備わっている性器の役割も、世の中に氾濫する「性に対する見方」も、その意味も、何も知りません。
それをいいことに不当にその性を蹂躙する、搾取する。
それが、性犯罪。
強姦がなくても、立件出来ないような行為だけでも、子どもの心には深い傷が残ります。

想像力のない人たちは「性的いたずら」という言葉を使いますが、被害当事者から見れば、なにが「いたずら」なものですか。

成長してから、されたことの意味を悟り、幾重にも傷つくことからこの被害は「時限爆弾」「魂の殺人」とも言われるのです。


どうにかして、性的被害から子どもたちを守りたい。
それも、未然に、です。

性的に嫌な思いをさせることも、可能な限り防ぎたい。
幼い頃の、幸せな思い出の中に、そんな記憶はいりません。

ずっと忘れていたけど、そういえば…小さい頃、こんなひどいことがあった。こんな嫌な思いをした。…そういう記憶を持つ女性が、どれだけ多いか、知っていますか?
それが、どれだけの人を精神的に苦しめているか、知っていますか?


「性」を守ることは、「人」そのものを守ること。

我が子の命を守ること、と同義です。

我が子のために、食べ物について学ぶ事と同じ。
学問を身につけるのとも同じです。
お子さんの身体、心を守る方法を知ることは、
「食育」や「知育」と同列、「子育て」そのものでもあります。


いわば「守り育て」。


性犯罪から心と身体を守りつつ育てること。


それを、私はこう呼ぶことにしました。
「守育(しゅいく)」。

「知育」
「食育」
「守育」
ほら、命を守るために、どれも必要なものでしょう?

その方法を、一緒に模索していきましょう。<内野  真>



******************

◆1965年生まれ。埼玉県さいたま市在住。立正大学文学部社会学科小宮信夫教授に師事。
3人の息子を育てつつ、脳動静脈奇形部破裂のため脳障害・認知症を患う実母を介護しています

◆子どもの安全対策コーディネーター/NPO法人地域安全マップ協会理事長/イラストレーター及びライター、声優としても活動歴有り
◆さいたまNPOセンター主催「子どもの防犯力アップ出前教室」インストラクター養成講座講師
◆防犯・防災のラジオ番組「魔法の言葉」配信中(リンク参照)
◆「景色を読み解く」カンタン講習会 講師(下校時安全パトロールの時間を利用した1時間程度の町歩き防犯指導)※当ブログの2014年11月26日の記事参照。<随時申し込み受付中です>


◇出 版 物

<著書>

◆「子どもを犯罪から守る 犯罪被害当事者による子どもを被害者にも加害者にもさせない方法」/明石書店  
◆「いかのおすし」絵本(制作・監修) /防犯用品(株)コンツナ 
http://ikanoosushi.com/new1.html←コチラから動画でご覧になれます 

<共著>

◆「地震からわが子を守る防災の本」国崎信江著/内野真・漫画/リベルタ出版 
◆「我が家の防災対策」作/国崎信江、挿絵・コメント/内野真  信濃毎日新聞  2001〜2002年
◆「まんが 防犯・防災・協力店マニュアル」埼玉県石油業協同組合発行/大倉優原作/内野真・作画 
◆「安全はこうして守る 〜現場で本当に役立つ防犯の話〜」小宮信夫編著/内野真(ファイル21寄稿・本文挿絵・表紙画)/株式会社 ぎょうせい 
◆「子どもたちの叫び 〜児童虐待・アスペルガー障害の現実〜」内野真・尾崎ミオ著/NTT出版 など

<教材>

◆「じしんがきても まけないよ!」地震紙芝居/原案・国崎信江/画・内野真/学研 
◆「子どもの安全カルタ」NPO法人子育てサポーター・チャオ編/東京法規出版(防犯・防災・事故予防の入門編カルタ。監修/小宮信夫、子どもの事故予防情報センター牧田栄子、作画・編集/内野真)
◆「子どもの防犯力アップ出前教室」フリップ(イラスト・監修) など


◇講演会実績等

2005年
東京成徳短大高等部幼児科講話
越谷市赤ちゃん連れ遊び場マップ作製指導

2006年
埼玉県児童館活動活性化モデル事業 
 子どもの安全対策サロン講師
埼玉県宮代町子ども会・自治会主催
 地域安全マップ作製指導協力
婦人公論4/7号 
 子どものための防犯特集記事寄稿
埼玉県越谷市北越谷公民館講演会
千葉市高州保健センタ—保健師研修会 講話
子どもの安全に関するアンケート解説書作成
 (NPO法人子育てサポータ—・チャオ編)

2007年
越谷市南越谷公民館
地域安全マップ作製指導協力
豊島区子ども家庭部子ども課 
 保育士研修 講演会
越谷市花田小学校5学年 学年活動 講演会
神奈川県相武台総合学習センター講演会   
神奈川県警察学校連絡協議会 講習会講師
 少年のみちびき 寄稿文
広島県安心安全アカデミー 講演会
さいたま市仲町小学校 講演会

2008年
練馬区ほうや幼稚園 講演会
愛知県刈谷市 CAPNA主催講演会講師
千葉県市町村アカデミー 講習会講師
越谷NPOセンター主催 講演会
練馬区立大泉第六小学校 講演会

2009年 
練馬区立八坂小学校 講演会
練馬区教育委員会委託
子ども安全安心学習講座 講師
練馬区立関町小学校 講演会
越谷市中央市民会館 講演会
越谷市大沢公民館 講演会 
練馬区立大泉第三小学校 講演会
練馬区立富士見台小学校 講演会

2013年
【内野真生の魔法の言葉】
 ラジオパーソナリティー 
地震だ!だんだんだんごむし!
  DVD(kirakira作製)/声の出演
さいたまNPOセンター 
 子どもの防犯力アップ出前教室
 インストラクター養成講座講師 

2015年
松戸市立常磐平第二小学校家庭教育学級講演会
NPO法人ながれやま子育てコミュニティなこっこ主催防犯講演会
など多数




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