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子どもの日ということで、恩師小宮信夫教授のmixi記事も既出です(^^)☆


今日は私もお休みでしたので、お散歩がてら、あちこち歩いて来ました。

普段、何気なく使っている道路ですが、その中にも何食わぬ顔で混じっているのが「危険な場所」です。

危険な場所たる条件は、「入りやすく」て「見えにくい」こと。
自分ちの近くに、そんな場所があるの?嫌だな…、って思いがちですが、案外以前から普通に使っている場所であることが多いのです。
視点を変えれば、読み取れる。
それが「景色読解」です。
読解力なので、慣れれば能力も上がります。


景色を見る際のキーワードは、
入りやすい かどうか、また
見えにくい かどうか、
です。


ということで……

本日歩いて写真を撮って来たのは、こんなところ。


KC4D0004.jpg

ここは、駅から線路沿いを歩いて来て、線路をくぐって通る県道に出るための階段です。
トンネルへ降りる穴みたいな、でも地元の人にとっては便利な、ショートカット的通路。


降りると……

県道が線路の下をくぐっています。
右手に見える壁の切れ目が、今降りて来た階段です。


KC4D0346.jpg


階段を下から見上げてみてます……

KC4D0019.jpg


もちろん、夜は街灯が点きますね、見えている通り。

この場所は、ショートカットとして便利に使われている通り、「入りやすい」場所です。
誰でも通れますよね。
条件の一つを満たしています。

で。

「見えにくい」はどうでしょう。

見えにくい、というのは、もちろん物理的に周囲から見えにくい、ってのもあります。

この通路と県道のトンネル内は、
商店街の歩道や交差点なんかに比べて目撃されにくい
ですよね?
つまり「物理的に見えにくい」場所だと言えます。

さらに、写真の中には「ここが心理的にも見られていない証拠」がたくさんあります。

落書きです。


注意してみれば分かるように、管理者たるどなたかが、落書きを消している様子はあります…でも、またその上から何度か書かれているようです。つまり、落書きをする人にとって、居心地はそんなに悪くない。書いてる最中は誰も咎めないし、見られてもいないのでしょう。
落書きをされて、数時間、もしくは数日後に、管理者がやってきて、ようやく消す程度の注目しか集めていない。
つまりここは、心理的にも「見えにくい」のだと判断出来ます。

通り魔とか、ひったくりとか、痴漢と言った「瞬発的な犯罪」が起きても、急には誰も助けられない、っていうことでもあります。


さあ、ここが典型的な「入りやすくて見えにくい場所」であることが、この景色から読み取れました。

問題は、ここからです。


じゃ、ここを日常的に使わなきゃならない場合は、どうしたらいいの?ってことですよね。


お勧めしたいのは、
まず「ここが入りやすくて見えにくい場所だ、という認識を常に持っておく」こと。
危険地帯を通ってるんだ、という意識を常に持つことです。

四六時中用心はしてられませんから、危険地帯でだけ警戒レベルを上げればいいわけ。
ゲーム風に言うならば、こういう条件の景色(フィールド)に出たら、策敵スキルを発動する、っていうか?(笑)
あくまでも、自分の身一つ、感性だけでできる防犯です。
それを補助するためのツールが、防犯ブザーとかの防犯グッズ。
ああいうものは、持っていれば安全ってものじゃなく(たとえ身体埋め込み型のGPSがあったって、巻き込まれてしまったらその時点で、少なくとも心は傷ついてしまいます)使うべき場所でスタンバイするために持つもの。
お守りじゃないんですから。
「なにもなかった」というのが、防犯グッズのあるべき姿です。
 

これは幼児の頃から習慣的に教えるのも良いのですが、
いかんせん幼児には難しいんですよね。
なので、お母さんお父さんが、まずやってみて下さい。
中学生、高校生なら、ルールを説明すれば自分で出来ます。
特に中高生のお嬢さんをお持ちのご家庭では、必須だと私は考えます!
(いや、痴漢に襲われるのは今や女の子だけとは限らないですけども)

これを実践するのが一番難しいのが、小学校低学年でしょうか…
だから、一番犯罪に巻き込まれやすいのもその年齢なのです。
読み書きと同じで練習次第で出来るようにはなりますが、一人歩きするようになったばかりの一年生二年生は、手取り足取り何回も何日も教えなくては、当然活用出来ません。

知らなければ命に関わる学習なのに、何で学校で必須教科として教えないのかわからん!というくらいです。



いっしょにここを歩いていて、我が家の二十歳の長男がボソっと言ったのですが…

「俺は母ちゃんと歩いて、そういう話を聞いてるからここが危険そうだ、って分かるけど、小さい頃からここを普通に使って生活してれば、危険だとか考えないよな〜。そのまま大きくなって、いつも使ってる道だから、って夜中にも普通に通ってたらそのうち何か起きそう… カノジョにも注意しとこう」


まさにその通り。


大好きな地元の抜け道。

そんな場所が、実は危険地帯であるということも少なくない。

大好きだった地元の道が、ある日を境にトラウマに成り果てるような、そんな悲しい思いを誰にもして欲しくありません。
犯罪に至らないような(立件出来ない程度の)行為でも、嫌な思いをした場所には二度と近づきたくないものです。


大好きな土地を大好きなままでいるために、
今日から「景色を読み解く力」を身につけてみませんか。





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プロフィール

内野 真 (うちの まこと)

Author:内野 真 (うちの まこと)
****************


私は、いつも探していました。
「性犯罪」の被害から、
子どもを未然に守るための方法を。

でも、苦労して探しても、なかなか無いんです。

例えば、本。

「性犯罪被害」を防ぐために何が有効なのか?
「犯罪」 「防犯」 「防止」 「方法」 など、キーワードを色々変えて検索するのですが、行き着く所は何か違うものばかり。

大概、2つに分かれます。


内容的にきちんとした本だと、学術書や体験談、
「性犯罪被害を乗り越える」という内容のものに行き着きます。

でも、それは、勇気ある告白本だったりして、読むにも覚悟がいるものが多いのです。
被害に遭ってしまうとこれほどまでに大変なのか、と凹んでしまったり。
被害の現状を放置したままの社会に、怒りを覚えることもあります。
明日は我が身。そう考えれば気持ちは引き締まる。

でも、被害を未然に防ぐためには?……と考えると、そのことは書かれていません。


「性犯罪」「被害」「防止」で行き着くもうひとつの端は、
「性犯罪をエンターテイメントとして描いたもの」。
つまりアダルト作品。
これはお話しになりません… 

アダルト作品は、性犯罪の加害や被害を、娯楽のモチーフとして扱います。
被害の防止とは、正反対の内容です。

うーん……。
これは、どう言うことなんでしょうか。



子どもに加えられる「犯罪」には、以下の3つのタイプがあります。

1. 殺害や、痛めつけることを目的としたもの
2. わいせつ・強姦などが目的のもの
3. わいせつ・強姦までは行かないが、身体的接触(手を握ったり膝に乗せたりするなど)や、ドライブなどで満足するもの(ただしこれは、子どもが騒いだり嫌がったり逆らったりすることが原因で犯人を逆上させてしまい、その結果、殺害等に結びつく場合がある)

一番多く発生しているのは、3番です。

2番・3番の「わいせつ・強姦など」つまり性犯罪は、子どもに降り掛かる加害行為の中でも、大多数を占める、といえます。

幼い子どもは「性」の意味も、自分に備わっている性器の役割も、世の中に氾濫する「性に対する見方」も、その意味も、何も知りません。
それをいいことに不当にその性を蹂躙する、搾取する。
それが、性犯罪。
強姦がなくても、立件出来ないような行為だけでも、子どもの心には深い傷が残ります。

想像力のない人たちは「性的いたずら」という言葉を使いますが、被害当事者から見れば、なにが「いたずら」なものですか。

成長してから、されたことの意味を悟り、幾重にも傷つくことからこの被害は「時限爆弾」「魂の殺人」とも言われるのです。


どうにかして、性的被害から子どもたちを守りたい。
それも、未然に、です。

性的に嫌な思いをさせることも、可能な限り防ぎたい。
幼い頃の、幸せな思い出の中に、そんな記憶はいりません。

ずっと忘れていたけど、そういえば…小さい頃、こんなひどいことがあった。こんな嫌な思いをした。…そういう記憶を持つ女性が、どれだけ多いか、知っていますか?
それが、どれだけの人を精神的に苦しめているか、知っていますか?


「性」を守ることは、「人」そのものを守ること。

我が子の命を守ること、と同義です。

我が子のために、食べ物について学ぶ事と同じ。
学問を身につけるのとも同じです。
お子さんの身体、心を守る方法を知ることは、
「食育」や「知育」と同列、「子育て」そのものでもあります。


いわば「守り育て」。


性犯罪から心と身体を守りつつ育てること。


それを、私はこう呼ぶことにしました。
「守育(しゅいく)」。

「知育」
「食育」
「守育」
ほら、命を守るために、どれも必要なものでしょう?

その方法を、一緒に模索していきましょう。<内野  真>



******************

◆1965年生まれ。埼玉県さいたま市在住。立正大学文学部社会学科小宮信夫教授に師事。
3人の息子を育てつつ、脳動静脈奇形部破裂のため脳障害・認知症を患う実母を介護しています

◆子どもの安全対策コーディネーター/NPO法人地域安全マップ協会理事長/イラストレーター及びライター、声優としても活動歴有り
◆さいたまNPOセンター主催「子どもの防犯力アップ出前教室」インストラクター養成講座講師
◆防犯・防災のラジオ番組「魔法の言葉」配信中(リンク参照)
◆「景色を読み解く」カンタン講習会 講師(下校時安全パトロールの時間を利用した1時間程度の町歩き防犯指導)※当ブログの2014年11月26日の記事参照。<随時申し込み受付中です>


◇出 版 物

<著書>

◆「子どもを犯罪から守る 犯罪被害当事者による子どもを被害者にも加害者にもさせない方法」/明石書店  
◆「いかのおすし」絵本(制作・監修) /防犯用品(株)コンツナ 
http://ikanoosushi.com/new1.html←コチラから動画でご覧になれます 

<共著>

◆「地震からわが子を守る防災の本」国崎信江著/内野真・漫画/リベルタ出版 
◆「我が家の防災対策」作/国崎信江、挿絵・コメント/内野真  信濃毎日新聞  2001〜2002年
◆「まんが 防犯・防災・協力店マニュアル」埼玉県石油業協同組合発行/大倉優原作/内野真・作画 
◆「安全はこうして守る 〜現場で本当に役立つ防犯の話〜」小宮信夫編著/内野真(ファイル21寄稿・本文挿絵・表紙画)/株式会社 ぎょうせい 
◆「子どもたちの叫び 〜児童虐待・アスペルガー障害の現実〜」内野真・尾崎ミオ著/NTT出版 など

<教材>

◆「じしんがきても まけないよ!」地震紙芝居/原案・国崎信江/画・内野真/学研 
◆「子どもの安全カルタ」NPO法人子育てサポーター・チャオ編/東京法規出版(防犯・防災・事故予防の入門編カルタ。監修/小宮信夫、子どもの事故予防情報センター牧田栄子、作画・編集/内野真)
◆「子どもの防犯力アップ出前教室」フリップ(イラスト・監修) など


◇講演会実績等

2005年
東京成徳短大高等部幼児科講話
越谷市赤ちゃん連れ遊び場マップ作製指導

2006年
埼玉県児童館活動活性化モデル事業 
 子どもの安全対策サロン講師
埼玉県宮代町子ども会・自治会主催
 地域安全マップ作製指導協力
婦人公論4/7号 
 子どものための防犯特集記事寄稿
埼玉県越谷市北越谷公民館講演会
千葉市高州保健センタ—保健師研修会 講話
子どもの安全に関するアンケート解説書作成
 (NPO法人子育てサポータ—・チャオ編)

2007年
越谷市南越谷公民館
地域安全マップ作製指導協力
豊島区子ども家庭部子ども課 
 保育士研修 講演会
越谷市花田小学校5学年 学年活動 講演会
神奈川県相武台総合学習センター講演会   
神奈川県警察学校連絡協議会 講習会講師
 少年のみちびき 寄稿文
広島県安心安全アカデミー 講演会
さいたま市仲町小学校 講演会

2008年
練馬区ほうや幼稚園 講演会
愛知県刈谷市 CAPNA主催講演会講師
千葉県市町村アカデミー 講習会講師
越谷NPOセンター主催 講演会
練馬区立大泉第六小学校 講演会

2009年 
練馬区立八坂小学校 講演会
練馬区教育委員会委託
子ども安全安心学習講座 講師
練馬区立関町小学校 講演会
越谷市中央市民会館 講演会
越谷市大沢公民館 講演会 
練馬区立大泉第三小学校 講演会
練馬区立富士見台小学校 講演会

2013年
【内野真生の魔法の言葉】
 ラジオパーソナリティー 
地震だ!だんだんだんごむし!
  DVD(kirakira作製)/声の出演
さいたまNPOセンター 
 子どもの防犯力アップ出前教室
 インストラクター養成講座講師 

2015年
松戸市立常磐平第二小学校家庭教育学級講演会
NPO法人ながれやま子育てコミュニティなこっこ主催防犯講演会
など多数




<講演会・執筆等のご依頼について>

◆随時受け付けておりますが、必ず当ブログ記事をお読みになった上でお願いいたします。
◆ご依頼方法
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