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<この記事は、リンク先の「安心介護」さんの掲載記事を転載したものです>



介護で追い詰められやすいのは男性 国内研究で判明

介護に行き詰まり、殺人や無理心中が起こってしまうことがあります。

2012年に厚生労働省が発表した「国民生活基礎調査」によると、
在宅介護の7割で女性が主な担い手となっています。

しかし、介護殺人や無理心中を起こした加害者の7割が、
男性だということがわかりました。


この調査は日本福祉大の湯原悦子准教授が、
1998〜2015年の18年間に発生した、
60歳以上の介護が必要な方が家族や親族に殺された事件を、
新聞記事などから集計・分析したものです。

1998年では24件だった発生件数ですが、
近年では40~50件で推移しています。

介護疲れなど介護に行き詰まったことが
きっかけだと考えらえる事件は、合計716件でした。

加害者と被害者の間柄については、
「夫婦」が333件(47%)、「子と親」が331件(46%)で、
大きな差はありませんでした。


加害者の内訳は以下の通りです。

夫婦間の事件
・夫240件(72%)
・妻は93件(28%)

子が親を死亡させた事件
・息子235件(71%)
・娘76件(23%)
・娘の夫10件(3%)、息子の妻10件(3%)

合計すると男性512件(72%)、女性194件(27%)、
不明または複数犯10件(1%)となり、
男性の加害者が7割を超える結果となりました。

また、65歳以上の高齢者の殺人動機を分析した、
「高齢犯罪者の特性と犯罪要因に関する調査」では、
「高齢殺人犯の10人に1人が、いわゆる介護殺人」
と報告されています。


なぜ介護殺人は起こるのか

湯原悦子准教授は2010年に発表した論文で、
・認知症や寝たきりなど被介護者の病気,
・不眠や食欲不振など介護者の体調悪化
・世帯の経済的困窮
などの複数の要因が、一時期に集中して起こったために、
事件を避けられなかったのではないかと分析しています。

「うつ」も19事例中7事例(残り12例には記載なし)
で見られたそうです。

介護者のうつだけではなく、被介護者のうつ、
または両方のうつの3パターンがありました。


介護殺人 加害者の特徴

また、加害者の考え方の特徴として、9つのパターンをあげています。

・生きていてもしかたがない
・被介護者が不憫
・被介護者を楽にしてあげたい
・被介護者も死を望んでいるだろう
・被介護者への怒りと悲しみ
・介護から解放されたい
・現実から逃げ出したい
・介護者を楽にしてあげたい
・(被介護者に)自分の言うことを聞いてほしい
・(介護を)他の人に任せられない

このような考えが頭に浮かんでも、
外部に助けを求められる人もいれば、
相手を死亡させるまで追い詰められてしまう人もいます。

なぜ、加害者たちは外部に助けを求めなあったのでしょうか、
それには6つの理由があげられるようです。


・実際に頼れる人がいなかった
・頼るべき親族はいるが現実に頼れなかった
・親族に相談したが状況は改善しなかった
・外部の相談機関や施設に相談したがうまくいかなかった
・誰も頼れないと思い込んだ
・子どもに迷惑をかけたくなかった


男性の介護者への支援が必要

市町村の窓口、地域包括支援センター、家族の会など、
介護の悩みを相談する場所は多くあります。


もしかしたら、男性は女性よりも
人に悩みを聞いてもらうのが苦手なのかもしれません。

また、介護に付随する家事など、戸惑うことも多いのでしょう。

これからも増えていく男性介護者のために、
支援が必要な人を取りこぼさない仕組みが求められます。

(参考)
>>(外部サイト)毎日新聞「介護殺人加害7割が男性 716件分析、孤立やストレス」(2/14)

>>(外部サイト)警察庁・警察政策研究センター及び慶應義塾大学・太田達也教授による共同研究「高齢犯罪者の特性と犯罪要因に関する調査」(2013年12月)

>>(外部サイト)日本福祉大学社会福祉論集「介護殺人の現状から見出せる介護者支援の課題」(2011年9月)

******************************



<以下、内野 記>

学校の保健室や生徒相談室でも、「悩みを人に話せない」のは圧倒的に男子が多いそうです。
根底に、「自分でなんとかするべきだ=男として」という男性ジェンダーバイアスが働いているような気がします。
「助けて、と言うのは男らしくない」「SOSを出すのは負け犬だ」という気持ちは、男性に多く見られます。それがひいては、自死を選ぶ動機に繋がるとしたら……。

「男らしい」という感覚の歪みに気がつかないままだと、このメカニズムは解明出来ないような気がします。


誤解の無いようにはっきり書いておきますが…

「男らしい」ことは、良いことです。
侠気がある、弱いものを守る、盾になる。
頼りになるという意味で、良いことです。
しかし、「孤立して勝算のない戦いを続ける」のは、男らしいとは言えません。
歴史に出てくる猛将智将と呼ばれる男性たちは、皆「引くこと・逃げること」を恐れませんでした。助けを求めることも、知恵の一つだということを知っていました。孤立無援でも頑張る、というのは、蛮勇、愚かな戦い方です。

ジェンダーフリーというと、いわゆる、些末な問題ばかりあげつらう(例えば「男の子の色/女の子の色」とか、名前に「さん/くん」、どちらをつけるか、など)場合が多いのですが、この場合はそんな些末な問題ではなく、命に関わるジェンダー(=社会的性差)です。
「男らしくあろうとするがために」孤立無援で頑張らなくてはならない、助けを求めたり逃げ出したりするのはいけない、と感じてしまうとしたら、それは命に関わるほどの誤った社会的性差意識(この場合は、男性ジェンダーバイアス、という事が出来るかもしれません)です。


介護に行き詰まる。
行き詰まったら、賢く助けを求め、賢く自分をいたわり、賢く休みましょう。
色んな制度を知ろうとして下さい。
助けを求め、クールダウンする時間をとって下さい。
男性であればなおさら。

そうしなかったら、続く道理がありませんから。 



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500人以上の性犯罪加害者の証言を集めた調査論文で、「なぜ犯人はその『子』を狙ったのか」っていうのがあります。(※)

これは、10年くらい前にある婦人雑誌の特集記事に寄稿した際、書いてもらえなかった部分です。
その記事での私のコメントなんてちょびっとだからしかたないけど(笑)。



狙われやすい子の特徴はどんなのですか?って最初聞いてきたんですよ、その雑誌のライターさんが。
だからその論文から答えたんです。

狙った理由の1、2位は、その子が「おとなしそう(通報しなさそう)、弱そうに見えたから」。
ついで、「強姦・わいせつが警察沙汰にはならない程度のことだ」っていう意識が犯人にあったこと。

露出度の高い服装や、誘うような言動、そういうのは狙われたこととはほとんど関係ない、っていうのを記事には書いてほしかった。けれど、その部分はカットされました。


そもそも、あの記事を思いついた時点で、ライターさんや編集の人の頭の中にも「~~だから狙われる」っていう典型的な型ができあがっていて、(例えば服装や言動、って限定してきたことからもわかる)そういう子にならないためにはどうしたらいいか、アドバイスしてください、って言う注文でした。
けどね…

『んなもんあるわけないだろ!!!』

それが答えです。

加害者側が勝手に、「この子はおとなしそう、弱そう、通報しなさそう」って思って襲ってくるんだから、襲われた方には自分が人からそう見えているかどうかなんて(まして子どもだし)分かるわけがない。

だから、「入りやすい、見えにくい場所」を避けているのが必要最低限度の護身法です、みたいなことを答えたの。したら、そこからしか記事には書いてくれなかった……。

痴漢に遭うのも、「こいつは抵抗しなさそう」とかが雰囲気からわかるからなんでしょうね。

どっちにしても、
性犯罪に遭うのは被害者の落ち度じゃない。
加害者がそう証言してるんですよ。
(500人以上の証言中、相手の服装にムラっときたから、というのは2%以下だったそうです)

反対に、元気で暴れそうな子は狙われない、ってことになるかといえばそうじゃない。快活な子でも、体調が悪い時や何かで落ち込んでいる時、不遇にも狙われてしまうことがある。
前々から狙いをつけてた、というケースもあるから、
やっぱり「狙われないような子になるためにはどうすればいいか」なんて質問の答えはそうそうありません。
男の子だって、性犯罪に遭うんだから。


防犯防犯、って、何か事件があるたびに(その時だけ)騒ぐけど、
まず防犯対策に興味持ちはじめた人の頭の中の、
そーーーいう意識改革が先かもしれない、って思います。

子どものための防犯特集記事もね……
10年前から内容ほとんど変わってないですよ。
手口のほうはどんどん新しく多様になっているのに、守りの方法も、守りの理論もまるで進歩が無いです。

一体、本気で子どもたちを守ろうと言う気持ちが有るんでしょうか…
社会全体に?

残念ながら、社会全体の傾向は上のような印象です。
せめて、ご自分のお子さんだけは守って上げて欲しい、と思うばかりです。


(※)性犯罪を起こした加害者553名(少年12歳〜成人70歳まで)に対して被害者(12歳未満〜30歳以上)の選定理由を尋ねた調査。〔目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授(元科警研防犯少年部付主任研究官)・内山絢子氏/性犯罪被害の実態(3)——性犯罪被害調査をもとにしてーー/2000年〕 ← これについては次回の同カテゴリのブログに書きます。
プロフィール

内野 真 (うちの まこと)

Author:内野 真 (うちの まこと)
****************


私は、いつも探していました。
「性犯罪」の被害から、
子どもを未然に守るための方法を。

でも、苦労して探しても、なかなか無いんです。

例えば、本。

「性犯罪被害」を防ぐために何が有効なのか?
「犯罪」 「防犯」 「防止」 「方法」 など、キーワードを色々変えて検索するのですが、行き着く所は何か違うものばかり。

大概、2つに分かれます。


内容的にきちんとした本だと、学術書や体験談、
「性犯罪被害を乗り越える」という内容のものに行き着きます。

でも、それは、勇気ある告白本だったりして、読むにも覚悟がいるものが多いのです。
被害に遭ってしまうとこれほどまでに大変なのか、と凹んでしまったり。
被害の現状を放置したままの社会に、怒りを覚えることもあります。
明日は我が身。そう考えれば気持ちは引き締まる。

でも、被害を未然に防ぐためには?……と考えると、そのことは書かれていません。


「性犯罪」「被害」「防止」で行き着くもうひとつの端は、
「性犯罪をエンターテイメントとして描いたもの」。
つまりアダルト作品。
これはお話しになりません… 

アダルト作品は、性犯罪の加害や被害を、娯楽のモチーフとして扱います。
被害の防止とは、正反対の内容です。

うーん……。
これは、どう言うことなんでしょうか。



子どもに加えられる「犯罪」には、以下の3つのタイプがあります。

1. 殺害や、痛めつけることを目的としたもの
2. わいせつ・強姦などが目的のもの
3. わいせつ・強姦までは行かないが、身体的接触(手を握ったり膝に乗せたりするなど)や、ドライブなどで満足するもの(ただしこれは、子どもが騒いだり嫌がったり逆らったりすることが原因で犯人を逆上させてしまい、その結果、殺害等に結びつく場合がある)

一番多く発生しているのは、3番です。

2番・3番の「わいせつ・強姦など」つまり性犯罪は、子どもに降り掛かる加害行為の中でも、大多数を占める、といえます。

幼い子どもは「性」の意味も、自分に備わっている性器の役割も、世の中に氾濫する「性に対する見方」も、その意味も、何も知りません。
それをいいことに不当にその性を蹂躙する、搾取する。
それが、性犯罪。
強姦がなくても、立件出来ないような行為だけでも、子どもの心には深い傷が残ります。

想像力のない人たちは「性的いたずら」という言葉を使いますが、被害当事者から見れば、なにが「いたずら」なものですか。

成長してから、されたことの意味を悟り、幾重にも傷つくことからこの被害は「時限爆弾」「魂の殺人」とも言われるのです。


どうにかして、性的被害から子どもたちを守りたい。
それも、未然に、です。

性的に嫌な思いをさせることも、可能な限り防ぎたい。
幼い頃の、幸せな思い出の中に、そんな記憶はいりません。

ずっと忘れていたけど、そういえば…小さい頃、こんなひどいことがあった。こんな嫌な思いをした。…そういう記憶を持つ女性が、どれだけ多いか、知っていますか?
それが、どれだけの人を精神的に苦しめているか、知っていますか?


「性」を守ることは、「人」そのものを守ること。

我が子の命を守ること、と同義です。

我が子のために、食べ物について学ぶ事と同じ。
学問を身につけるのとも同じです。
お子さんの身体、心を守る方法を知ることは、
「食育」や「知育」と同列、「子育て」そのものでもあります。


いわば「守り育て」。


性犯罪から心と身体を守りつつ育てること。


それを、私はこう呼ぶことにしました。
「守育(しゅいく)」。

「知育」
「食育」
「守育」
ほら、命を守るために、どれも必要なものでしょう?

その方法を、一緒に模索していきましょう。<内野  真>



******************

◆1965年生まれ。埼玉県さいたま市在住。立正大学文学部社会学科小宮信夫教授に師事。
3人の息子を育てつつ、脳動静脈奇形部破裂のため脳障害・認知症を患う実母を介護しています

◆子どもの安全対策コーディネーター/NPO法人地域安全マップ協会理事長/イラストレーター及びライター、声優としても活動歴有り
◆さいたまNPOセンター主催「子どもの防犯力アップ出前教室」インストラクター養成講座講師
◆防犯・防災のラジオ番組「魔法の言葉」配信中(リンク参照)
◆「景色を読み解く」カンタン講習会 講師(下校時安全パトロールの時間を利用した1時間程度の町歩き防犯指導)※当ブログの2014年11月26日の記事参照。<随時申し込み受付中です>


◇出 版 物

<著書>

◆「子どもを犯罪から守る 犯罪被害当事者による子どもを被害者にも加害者にもさせない方法」/明石書店  
◆「いかのおすし」絵本(制作・監修) /防犯用品(株)コンツナ 
http://ikanoosushi.com/new1.html←コチラから動画でご覧になれます 

<共著>

◆「地震からわが子を守る防災の本」国崎信江著/内野真・漫画/リベルタ出版 
◆「我が家の防災対策」作/国崎信江、挿絵・コメント/内野真  信濃毎日新聞  2001〜2002年
◆「まんが 防犯・防災・協力店マニュアル」埼玉県石油業協同組合発行/大倉優原作/内野真・作画 
◆「安全はこうして守る 〜現場で本当に役立つ防犯の話〜」小宮信夫編著/内野真(ファイル21寄稿・本文挿絵・表紙画)/株式会社 ぎょうせい 
◆「子どもたちの叫び 〜児童虐待・アスペルガー障害の現実〜」内野真・尾崎ミオ著/NTT出版 など

<教材>

◆「じしんがきても まけないよ!」地震紙芝居/原案・国崎信江/画・内野真/学研 
◆「子どもの安全カルタ」NPO法人子育てサポーター・チャオ編/東京法規出版(防犯・防災・事故予防の入門編カルタ。監修/小宮信夫、子どもの事故予防情報センター牧田栄子、作画・編集/内野真)
◆「子どもの防犯力アップ出前教室」フリップ(イラスト・監修) など


◇講演会実績等

2005年
東京成徳短大高等部幼児科講話
越谷市赤ちゃん連れ遊び場マップ作製指導

2006年
埼玉県児童館活動活性化モデル事業 
 子どもの安全対策サロン講師
埼玉県宮代町子ども会・自治会主催
 地域安全マップ作製指導協力
婦人公論4/7号 
 子どものための防犯特集記事寄稿
埼玉県越谷市北越谷公民館講演会
千葉市高州保健センタ—保健師研修会 講話
子どもの安全に関するアンケート解説書作成
 (NPO法人子育てサポータ—・チャオ編)

2007年
越谷市南越谷公民館
地域安全マップ作製指導協力
豊島区子ども家庭部子ども課 
 保育士研修 講演会
越谷市花田小学校5学年 学年活動 講演会
神奈川県相武台総合学習センター講演会   
神奈川県警察学校連絡協議会 講習会講師
 少年のみちびき 寄稿文
広島県安心安全アカデミー 講演会
さいたま市仲町小学校 講演会

2008年
練馬区ほうや幼稚園 講演会
愛知県刈谷市 CAPNA主催講演会講師
千葉県市町村アカデミー 講習会講師
越谷NPOセンター主催 講演会
練馬区立大泉第六小学校 講演会

2009年 
練馬区立八坂小学校 講演会
練馬区教育委員会委託
子ども安全安心学習講座 講師
練馬区立関町小学校 講演会
越谷市中央市民会館 講演会
越谷市大沢公民館 講演会 
練馬区立大泉第三小学校 講演会
練馬区立富士見台小学校 講演会

2013年
【内野真生の魔法の言葉】
 ラジオパーソナリティー 
地震だ!だんだんだんごむし!
  DVD(kirakira作製)/声の出演
さいたまNPOセンター 
 子どもの防犯力アップ出前教室
 インストラクター養成講座講師 

2015年
松戸市立常磐平第二小学校家庭教育学級講演会
NPO法人ながれやま子育てコミュニティなこっこ主催防犯講演会
など多数




<講演会・執筆等のご依頼について>

◆随時受け付けておりますが、必ず当ブログ記事をお読みになった上でお願いいたします。
◆ご依頼方法
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