FC2ブログ
HOME   »  2016年12月
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
日経デュアルに、恩師の小宮信夫教授が連載されている「小宮信夫の防犯教室」という記事があります。

今回は、海外旅行でのテロ被害・強盗などへの対処法が書かれていました(^^)。
年末年始、海外へ旅行に行かれる方も多いでしょう。
外国でも通用する防犯って、あるの?というお話です……


そうなんです。

「犯罪者の好きな場所を見極めて、そこを避ける」という防犯の方法は、海外でも使えるんですよ!



思い出すのは、初めて単独でイギリスへ旅行した時のこと。
私、25歳のピチピチギャル(古っw)。
まあ一通り、生活に困らない程度の語学力はありましたし、そもそもイギリスは(比較的)親日国家。
しかも宿泊先は現地の友人の家だったので、「防犯」のことなんかまったく考えずに渡航したのです。


ところがやっぱり甘かった。

しょっぱな到着したヒ―スロー空港で、いわゆる白タクに出くわしてしまったのです。


小宮教授の↑日経デュアルの記事にもありますが
『犯人は、人目の多い場所でカモに目星をつけておいて、
人目の無いところ、人気の無い見えにくい場所までついて来て、あるいは連れて行って犯行に及ぶ』

のです……ああ、まったくその通りでした……。○| ̄|_


今なら、しっかり分かっているんですけどね。

『心理的に見えにくい場所で物色し』
『物理的に見えにくい場所で接触する』という、犯罪者の行動原理
を。


その当時は、まーーーったく無頓着でした。


ヒ―スロー空港の到着ロビ―近くの、ほんとに人のたくさんいる場所で
愛想良く「荷物重そうだね、持ってやるよ」とニコニコ近づいて来たおじさんにスーツケースをヒョイと引ったくられたのです。
「俺はタクシードライバーで、空港から市内への送迎サービスをしている」と言うじゃないですか。
ちょっと強引だなと思ったのですが、見るからに親切そうな人だったので、さほど嫌だなとも思わず……
彼は愛想よく「どこから来たんだ?学生なのか?どこに泊まるんだ?友達はいるのか?」などなどの質問をしながら、どんどこどんどこ、私のスーツケースを抱えて歩いて行きまして
ちょっとヤバいな、とは思ったのですが、重いスーツケースを取り返して走るわけにも行かず、
「ねえちょっとまって」とか言いながら、私は彼について行ったのです。
心の中では「これは白タクだ…ヤバい…ヤバいよ…」と思っていたのですが、どうにもならず。


どうして「ぎゃあ〜〜〜〜!ドロボーーー!!」って騒がなかったんだろう、って
今思えばバカ極まれり、というところですが、
周りに人がいたのでまだ大丈夫、と感じていたのは確かです。

でも、自分からついて行ってる人間が、助けを必要としているなんて、誰も思わないですよねえ。



果たして、
彼は、そんなにヤバい犯罪者ではなかったのですが(殺されるとかね、そういうのじゃなかったから良かったものの)……。


彼は私が予約を取っているホテルまでちゃんと連れて行ってくれましたが、
車を正面玄関には付けず、裏手の人目の無い駐車場へ入れて、そこで料金の話になりました。

「ああ、やっぱりボッタくられるんだ」と、その周囲の景色を見て、思ったことを覚えています。
見回しても誰もおらず、窓もなく。助けの呼べない場所でしたね。

で。
相場の10倍、取られました…………orz



人目の多い場所では、誰かが困っていても、たとえ倒れていたとしても、
「誰かがなんとかするだろう」という心理が働くため、結果的に誰も助けない、という事が起こりえます。
犯罪者は、そういう心理を知っていて、
「人の多い、心理的に『見えにくい場所』」でターゲットを物色するのです。



そして、そこから人目の無い場所、
『物理的に見えにくい場所』裏手の駐車場だの、路地だのに移動して、
接触する(犯行する)わけです。




あああ…

なんて分かりやすい。

自分で体験していますからね……。

全く、その通りでしたよ……。



(比較的)親日国だったからなのか(?)、被害は相場の10倍の運賃だけだったのですが、
それでも惨めな気分には違いありません。渡英した瞬間に、それですから。


「入りやすい」
「見えにくい」


この二つの条件を備えた場所、景色を読むことが出来ていれば、
あのときボッタクられなかったのは確実です。

外国でも通用する「景色解読力」。
上の二つのキーワ―ドを覚えてそれに当てはまりそうな場所で近寄って来る人には気をつけましょう。

どうか皆様はボッタクリになんぞ遭わないよう、安全に旅行を楽しんで下さいね……!!!

(*´~`*);






スポンサーサイト



「その人」は、不審者ですか? 

それは末っ子がまだゼロ歳の頃のこと。
6歳4歳0歳の3人の息子を連れて、私はあるショッピングセンターのフードコートでお昼を食べていました。

和やかな昼下がりの客席に突然、高校生くらいの男の子が猛然と走り込んできて、奇声を上げ始めたのです。
最初は、ふざけているのかと思いました。
でも、どうも様子が違います。
彼は客席のテーブルやイスをひっくり返し、何かを絶叫しながら、こちらに近づいて来ました。

びっくり仰天、しかし私は荷物をどっさり抱え、膝には赤ん坊、両手にハンバーガー&コーラ!
とてもじゃないけど動けません。
しかもまだ小さい上の二人の子どもはあっけにとられて彼を見つめてる…。

だめ!!そっち見ちゃだめ!!((((;゚Д゚)))))))

目が合ったら何をされるか、と私は真っ青になりました。
思い浮かんだのは、その年の前年に起きた、大阪教育大学附属池田小学校事件のこと(※)


あの男の子がその気だったら、間違いなく刺される距離です。

冷や汗が凍てつくかと思われたその時。

「ごめんなさい!すみません!」と繰り返す、甲高い声が聞こえてきました。
吼えている男の子の、お母さんらしき人が、警備員と一緒に駆けてきて男の子を捕まえ、
必死になって周囲の人に謝りはじめたのです。


私の後ろにいたおばちゃんが、憤慨して大きな声でいいました。
「こんな町中に、変なのを連れてくるなんて!」

私、頭が冷たくなりましたよ…。
確かに、一瞬すごく、怖かった。
でもそれを、そんなものすごい言葉で切り捨てるなんて。
でも周囲の人たちは口々に、似たようなことをつぶやいていたのです。

警備員に両側から抱えられて、いまだに叫んでいる息子の背中をさすりながら、
お母さんは周囲のみんなに頭を下げ下げ、フードコートから消えました。



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


「不審者」という言葉を聞くと、私は今でもその時のことを思い出します。

あの男の子が、もしお母さんの目の届かない所で遊びたいと考え、一人で公園に行ったら。
そして、遊んでいる小学生の女の子に、声をかけたら。

彼も、「不審者」として、通報されるのでしょうか。

立ち場を変えて見て、それでも有効なものが本当に役に立つ防犯です。
「不審者」という、「ひと」に注目すると、知的ハンデを持つ人だけじゃなく、
外国人、ホームレスなど「子どもたちから見て、ちょっと変わっている人」は簡単に不審者扱いされてしまう。
大人たちも、不審者扱いされたくないから、子どもたちから遠ざかる。

私があの子のお母さんだったら、
「不審者情報」も「不審者情報マップ」も、子どもを守ってくれるものでもなんでもない、むしろ我が子の敵ですよ…

「人(誰が犯罪者か)」を探したりマークしたりするのではなく
「場所(危険な場所はどこか)」を探せば、こんなことはなくなるのに。



(※)2001年6月8日、刃物を持って学校へ侵入した男に児童8人が刺殺され15人が負傷した事件。
逮捕後、犯人は精神障害者をよそおった言動を取っていたため、知的障害者が差別を受けるような事例が頻繁に見られた。
「不審者」という言葉は、この事件を受けてその翌2002年の文部科学省作成の「危機管理マニュアル」にタイトルとして採用されたことから一般に使われるようになったが、当初は「学校への侵入者」という意味であった。
(出典:見てすぐ分かる犯罪地図 なぜ『あの場所』は犯罪を引き寄せるのか/小宮信夫著/青春出版社新書P.34)


プロフィール

内野 真 (うちの まこと)

Author:内野 真 (うちの まこと)
****************


私は、いつも探していました。
「性犯罪」の被害から、
子どもを未然に守るための方法を。

でも、苦労して探しても、なかなか無いんです。

例えば、本。

「性犯罪被害」を防ぐために何が有効なのか?
「犯罪」 「防犯」 「防止」 「方法」 など、キーワードを色々変えて検索するのですが、行き着く所は何か違うものばかり。

大概、2つに分かれます。


内容的にきちんとした本だと、学術書や体験談、
「性犯罪被害を乗り越える」という内容のものに行き着きます。

でも、それは、勇気ある告白本だったりして、読むにも覚悟がいるものが多いのです。
被害に遭ってしまうとこれほどまでに大変なのか、と凹んでしまったり。
被害の現状を放置したままの社会に、怒りを覚えることもあります。
明日は我が身。そう考えれば気持ちは引き締まる。

でも、被害を未然に防ぐためには?……と考えると、そのことは書かれていません。


「性犯罪」「被害」「防止」で行き着くもうひとつの端は、
「性犯罪をエンターテイメントとして描いたもの」。
つまりアダルト作品。
これはお話しになりません… 

アダルト作品は、性犯罪の加害や被害を、娯楽のモチーフとして扱います。
被害の防止とは、正反対の内容です。

うーん……。
これは、どう言うことなんでしょうか。



子どもに加えられる「犯罪」には、以下の3つのタイプがあります。

1. 殺害や、痛めつけることを目的としたもの
2. わいせつ・強姦などが目的のもの
3. わいせつ・強姦までは行かないが、身体的接触(手を握ったり膝に乗せたりするなど)や、ドライブなどで満足するもの(ただしこれは、子どもが騒いだり嫌がったり逆らったりすることが原因で犯人を逆上させてしまい、その結果、殺害等に結びつく場合がある)

一番多く発生しているのは、3番です。

2番・3番の「わいせつ・強姦など」つまり性犯罪は、子どもに降り掛かる加害行為の中でも、大多数を占める、といえます。

幼い子どもは「性」の意味も、自分に備わっている性器の役割も、世の中に氾濫する「性に対する見方」も、その意味も、何も知りません。
それをいいことに不当にその性を蹂躙する、搾取する。
それが、性犯罪。
強姦がなくても、立件出来ないような行為だけでも、子どもの心には深い傷が残ります。

想像力のない人たちは「性的いたずら」という言葉を使いますが、被害当事者から見れば、なにが「いたずら」なものですか。

成長してから、されたことの意味を悟り、幾重にも傷つくことからこの被害は「時限爆弾」「魂の殺人」とも言われるのです。


どうにかして、性的被害から子どもたちを守りたい。
それも、未然に、です。

性的に嫌な思いをさせることも、可能な限り防ぎたい。
幼い頃の、幸せな思い出の中に、そんな記憶はいりません。

ずっと忘れていたけど、そういえば…小さい頃、こんなひどいことがあった。こんな嫌な思いをした。…そういう記憶を持つ女性が、どれだけ多いか、知っていますか?
それが、どれだけの人を精神的に苦しめているか、知っていますか?


「性」を守ることは、「人」そのものを守ること。

我が子の命を守ること、と同義です。

我が子のために、食べ物について学ぶ事と同じ。
学問を身につけるのとも同じです。
お子さんの身体、心を守る方法を知ることは、
「食育」や「知育」と同列、「子育て」そのものでもあります。


いわば「守り育て」。


性犯罪から心と身体を守りつつ育てること。


それを、私はこう呼ぶことにしました。
「守育(しゅいく)」。

「知育」
「食育」
「守育」
ほら、命を守るために、どれも必要なものでしょう?

その方法を、一緒に模索していきましょう。<内野  真>



******************

◆1965年生まれ。埼玉県さいたま市在住。立正大学文学部社会学科小宮信夫教授に師事。
3人の息子を育てつつ、脳動静脈奇形部破裂のため脳障害・認知症を患う実母を介護しています

◆子どもの安全対策コーディネーター/NPO法人地域安全マップ協会理事長/イラストレーター及びライター、声優としても活動歴有り
◆さいたまNPOセンター主催「子どもの防犯力アップ出前教室」インストラクター養成講座講師
◆防犯・防災のラジオ番組「魔法の言葉」配信中(リンク参照)
◆「景色を読み解く」カンタン講習会 講師(下校時安全パトロールの時間を利用した1時間程度の町歩き防犯指導)※当ブログの2014年11月26日の記事参照。<随時申し込み受付中です>


◇出 版 物

<著書>

◆「子どもを犯罪から守る 犯罪被害当事者による子どもを被害者にも加害者にもさせない方法」/明石書店  
◆「いかのおすし」絵本(制作・監修) /防犯用品(株)コンツナ 
http://ikanoosushi.com/new1.html←コチラから動画でご覧になれます 

<共著>

◆「地震からわが子を守る防災の本」国崎信江著/内野真・漫画/リベルタ出版 
◆「我が家の防災対策」作/国崎信江、挿絵・コメント/内野真  信濃毎日新聞  2001〜2002年
◆「まんが 防犯・防災・協力店マニュアル」埼玉県石油業協同組合発行/大倉優原作/内野真・作画 
◆「安全はこうして守る 〜現場で本当に役立つ防犯の話〜」小宮信夫編著/内野真(ファイル21寄稿・本文挿絵・表紙画)/株式会社 ぎょうせい 
◆「子どもたちの叫び 〜児童虐待・アスペルガー障害の現実〜」内野真・尾崎ミオ著/NTT出版 など

<教材>

◆「じしんがきても まけないよ!」地震紙芝居/原案・国崎信江/画・内野真/学研 
◆「子どもの安全カルタ」NPO法人子育てサポーター・チャオ編/東京法規出版(防犯・防災・事故予防の入門編カルタ。監修/小宮信夫、子どもの事故予防情報センター牧田栄子、作画・編集/内野真)
◆「子どもの防犯力アップ出前教室」フリップ(イラスト・監修) など


◇講演会実績等

2005年
東京成徳短大高等部幼児科講話
越谷市赤ちゃん連れ遊び場マップ作製指導

2006年
埼玉県児童館活動活性化モデル事業 
 子どもの安全対策サロン講師
埼玉県宮代町子ども会・自治会主催
 地域安全マップ作製指導協力
婦人公論4/7号 
 子どものための防犯特集記事寄稿
埼玉県越谷市北越谷公民館講演会
千葉市高州保健センタ—保健師研修会 講話
子どもの安全に関するアンケート解説書作成
 (NPO法人子育てサポータ—・チャオ編)

2007年
越谷市南越谷公民館
地域安全マップ作製指導協力
豊島区子ども家庭部子ども課 
 保育士研修 講演会
越谷市花田小学校5学年 学年活動 講演会
神奈川県相武台総合学習センター講演会   
神奈川県警察学校連絡協議会 講習会講師
 少年のみちびき 寄稿文
広島県安心安全アカデミー 講演会
さいたま市仲町小学校 講演会

2008年
練馬区ほうや幼稚園 講演会
愛知県刈谷市 CAPNA主催講演会講師
千葉県市町村アカデミー 講習会講師
越谷NPOセンター主催 講演会
練馬区立大泉第六小学校 講演会

2009年 
練馬区立八坂小学校 講演会
練馬区教育委員会委託
子ども安全安心学習講座 講師
練馬区立関町小学校 講演会
越谷市中央市民会館 講演会
越谷市大沢公民館 講演会 
練馬区立大泉第三小学校 講演会
練馬区立富士見台小学校 講演会

2013年
【内野真生の魔法の言葉】
 ラジオパーソナリティー 
地震だ!だんだんだんごむし!
  DVD(kirakira作製)/声の出演
さいたまNPOセンター 
 子どもの防犯力アップ出前教室
 インストラクター養成講座講師 

2015年
松戸市立常磐平第二小学校家庭教育学級講演会
NPO法人ながれやま子育てコミュニティなこっこ主催防犯講演会
など多数




<講演会・執筆等のご依頼について>

◆随時受け付けておりますが、必ず当ブログ記事をお読みになった上でお願いいたします。
◆ご依頼方法
最新記事(カテゴリーは問いません)のコメントに「管理者にだけ表示を許可する」の項目にチェックを入れ、お名前・所属・ご連絡先を明記ください。折り返しこちらからご連絡いたします。日中はメールチェックが出来ないためお返事が遅くなる場合もございますので、日程に余裕を持ってご相談ください。

検索フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031